山本真也

山本 真也（やまもと しんや）について

概要

山本真也は1971年10月24日生まれの将棋棋士で、大阪府東大阪市出身です。彼は北村文男八段の門下生であり、棋士番号は229です。

将棋との出会い

彼は小学1年生のころ、父親から将棋を教わり、その後、将棋の世界に魅了されていきます。小学5年生と6年生のころには関西将棋会館や、中学時代に師匠となる北村文男が運営していた道場にも通い始めました。中学2年生の時には山形県天童市で行われた全国中学生選抜大会に出場し、ベスト16まで進出。しかし、川上猛選手に敗れました。この経験を経て、彼は将棋の道を真剣に進むことを決意し、奨励会に入会します。

奨励会での苦労とプロ入り

奨励会では彼は6級から5級に上がるまでに1年4か月、初段から二段にも同じく1年4か月を要しました。この道は長く厳しいものであり、三段リーグへの昇進には更に2年3か月がかかります。最終的に、1997年度後期の第22回三段リーグでは26歳で年齢制限を迎えるも、勝ち越しによって在籍期間が延長されます。そして、翌年の第23回では見事にトップの成績を収め、プロ入りを果たしました。

降級と転身

2009年度の第68期順位戦C級2組では、在籍11期目にして初めて降級点を取るという事態に直面し（成績は2勝8敗）、フリークラスへ転出することを宣言しました。フリークラスでの新たな道を切り拓くこととなります。

棋風について

山本棋士は特に対石田流に強みを持つ棋士として知られています。彼の独自の戦法、通称「山本流石田封じ」では、先手の三間飛車に対して後手が6筋を攻めるスタイルを重視します。初手には設けられた多様な変化手段があり、例えば、☗6八玉や☗7八金、☗3八銀といった独創的な手を打つことがあります。また、後手としても2手目に☖1四歩や☖3二金など、幅広い戦略を駆使します。

プライベートと指導者として

趣味は登山と旅行であり、多彩な活動を行っています。高校時代に奨励会5級になるが在学を続けず中退。今では関西研修会の幹事を務めています。また、映画監督の山本晋也とは同じ名前（「カントク」というニックネームも持つ）であり、親しみを込めてそのように呼ばれることがあります。2018年からは、神吉宏充主宰の将棋教室「プロ棋士神吉七段の大逆転将棋倶楽部」では師範代として活躍しています。

昇段履歴

1986年：6級で奨励会入会
1989年：初段
1993年：三段（第13回三段リーグに参加）
1998年10月：四段（第23回三段リーグ優勝＝プロ入り）
2004年11月：五段（勝数規定）
2016年4月：六段（フリークラス規定）

弟子と関連項目

彼は女流棋士を輩出したり、他の棋士と交流を持つなど、将棋界で多面的な活躍を見せています。弟子には高浜愛子氏がいます。将棋棋士一覧や関連する棋士たちとの関係も注目される点です。

まとめ

山本真也は、日本の将棋界でその確かな実力と多彩な戦法を駆使する棋士として、長年にわたり活躍を続けています。将棋を通じて多くの人々に影響を与え、未来の棋士たちにも大きな可能性を秘めた指導者でもあります。

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