山本英夫

山本英夫のプロファイル

山本 英夫（やまもと ひでお、1968年6月23日生まれ）は、埼玉県所沢市に根ざす日本の漫画家です。漫画界ではその鋭い観察力と独自の視点から描かれる作品で知られています。

経歴と初期の活動

1988年、若干20歳の時に「ちばてつや賞ヤング部門期待賞」に入賞します。この賞を機に、著名な漫画家弘兼憲史やくじらいいく子のアシスタントとして経験を積むことになります。彼のデビュー作は1989年に連載された『SHEEP』（原作：鷹匠政彦）で、これは『週刊ヤングサンデー』に掲載され、多くの読者の支持を受けました。

代表作とその影響

山本氏の代表作には、『おカマ白書』『のぞき屋』『殺し屋1』『ホムンクルス』などが挙げられます。特に『おカマ白書』はVシネマやOVA化もされたが、有害コミック騒動により単行本の第3巻が未発売となった異例の経緯を辿りました。その後、描写やセリフを修正した完全版が発売されました。

『殺し屋1』は2001年に三池崇史監督により映画化され、原作の人気から多くのファンを魅了しました。この映画の撮影監督は、実は姓が同じ山本英夫であったことも、話題を呼びました。

その他、彼の作品である『ホムンクルス』は2011年に終了しましたが、その後は原作者として新作を執筆しつつ、2014年には『HIKARI-MAN』を連載再開しました。これは4年ぶりの連載となり、注目を集めました。

趣味と活動

山本は格闘技ファンとしても知られ、特にホイス・グレイシーへのインタビューを通じてブラジリアン柔術について学びました。自身も柔術や空手を嗜む一方、映画愛好家である彼は、多くの作品に映画に関連する要素を取り入れています。

また、彼の漫画では、実体験や取材を通じた生の情報がビジュアルとして表現されることが多く、実践的なアプローチが作品に深みを与えています。『のぞき屋』では探偵学校に通い、『ホムンクルス』ではホームレスとしての生活を送るなど、リアルな体験を作品に生かしています。

主な作品リスト

• - SHEEP（1988年、全1巻）
• - おカマ白書（1989年 - 1991年、YS版全2巻、完全版全5巻）
• - のぞき屋（1992年、全1巻）
• - 新・のぞき屋（1993年 - 1997年、全11巻）
• - 殺し屋1（1998年 - 2001年、全10巻）
• - ホムンクルス（2003年 - 2011年、全15巻）
• - HIKARI-MAN（2014年 - 2020年、全8巻）
• - アダムとイブ（原作担当、2015年 - 2016年、全2巻）

山本英夫は、その独特な作風とポリシーで日本の漫画界に影響を与え続けています。今後も新しい作品を楽しみにしつつ、さらなる活躍を期待する声が高まっています。

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