岐阜朝鮮初中級学校

岐阜朝鮮初中級学校について

岐阜朝鮮初中級学校（ぎふちょうせんしょちゅうきゅうがっこう、기후조선초중급학교）は、岐阜市に位置する朝鮮学校であり、学校法人岐阜朝鮮学園によって運営されています。この学校は、日本の幼稚園や小中学校に相当する教育を行う、いわゆる各種学校として位置づけられています。非一条校であり、朝鮮語教育を重視したカリキュラムが特徴です。

沿革

岐阜朝鮮初中級学校の歴史は1945年に遡ります。同年12月に、岐阜市や旧稲葉郡、御嵩町などに国語講習所が設立され、初めて朝鮮語教育が行われました。1947年には、これらの国語講習所が朝聯初等学園として改編され、その後も多くの努力と困難を乗り越えながら学校の運営が続けられました。

1949年には朝鮮学校閉鎖令により一時的に学校が閉鎖されましたが、1950年11月からは公立学校内で民族学級の運営が始まりました。1961年4月1日、岐阜朝鮮初級学校として各務原市に開校し、創立当初は地域のお寺の本堂を間借りしていました。

その後、岐阜県内の同胞の支援により、校舎建設に関する基金運動が盛んに行われ、1961年12月には新校舎が竣工しました。また、1962年には中級部が設置され、学校名も「岐阜朝鮮初中級学校」に変更されました。

学校法人岐阜朝鮮学園の認可を受けたのは1966年9月で、その後もさまざまな進展がありました。1972年には現在の所在地に移転し、付属幼稚班も設置されました。更に、1979年、1980年、1991年には「ウリマル模範学校」「学習模範学校」「愛校運動模範学校」の称号が授与され、学校の教育水準の高さが評価されています。

近年では、2010年に市民団体「ポラムの会」が結成され、学校への支援活動が行われています。さらに2011年には創立50周年を迎え、様々な記念行事が開催されました。2021年には土曜児童教室の運営を開始し、地域貢献にも力を入れています。

学科と生徒数

岐阜朝鮮初中級学校の学科は、初級部、中級部、幼稚班から構成されています。最近の生徒数は、2013年5月時点で52人（うち幼稚班4人）でしたが、2025年5月時点では11人（うち幼稚班3人）と減少傾向にあることが報告されています。

所在地

この学校は、岐阜県岐阜市柳津町下佐波6丁目56番地に位置しています。地域の文化や歴史を踏まえながら、朝鮮語教育に努めている重要な機関と言えるでしょう。

結論

岐阜朝鮮初中級学校は、その設立から現在にかけて多くの困難と挑戦を経て、地域に根ざした教育機関としての役割を果たしてきました。朝鮮語を学ぶことを通じて、地域社会に貢献する姿勢は、今後も多くの生徒に引き継がれていくことが期待されます。

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