岡山シーガルズ

岡山シーガルズ

岡山シーガルズ（おかやまシーガルズ）は、岡山県岡山市をホームタウンとする女子バレーボールチームです。1999年に設立され、2024-25シーズンからはSV.LEAGUE WOMENに参加しています。

チームの概要

シーガルズの前身は、神奈川県横浜市を拠点とする東芝京浜女子バレーボール部で、1999年に活動を停止した後、岡山を拠点にするクラブチームとして再スタートしました。チーム名は、海の近くに位置し、大空に舞うカモメを意味しており、この地理的背景が名付けの要因となっています。また、監督の河本昭義の影響もあり、大阪の名門校・大阪国際滝井高等学校出身の選手が多く在籍しており、彼らの応援がシーガルズの一つの風物詩となっています。選手は一部プロ契約者を除き、シーガルズの事務局職員としても活動しているのが特徴です。

歴史

東芝シーガルズ時代（1971年-1999年）

チームは元々、東芝が所有する実業団チームでした。1993年に監督として河本昭義が就任し、新体制を発足。全日本選手権での成績を経て、Vリーグに昇格しましたが、1999年にチームが活動停止に追い込まれました。

シーガルズ時代（1999年-2006年）

東芝の活動が停止した後、監督の河本が新たなクラブチームの設立を模索し、複数の企業から出資を受けて2000年に新しい母体となる株式会社ウォークが設立されました。その結果、Vリーグで初めてのクラブチームとして活動を開始しました。同年、岡山市への拠点移転を決定し、その後の国体では5連覇を成し遂げるなど、安定した成績を残しました。

岡山シーガルズ時代（2006年-）

2006年にチーム名を岡山シーガルズに改名し、地域密着型のクラブとしての活動を本格化させました。地元の小中学生向けのジュニアチーム設立や、トップアスリート派遣事業への積極的な参加など、地域への貢献を重視しました。

チームはまた、入団テストを実施し、女の子の若手選手を発掘する制度も築きました。そして、2008-09シーズンにはプレミアリーグ上位4チームに進出するなど、成績も向上しました。

2012-13シーズンには、レギュラーラウンド4位の成績を収め、ファイナルラウンドでも3位を獲得。その後も活躍を続け、2019-20シーズンには準優勝という成果を収めました。

エピソード

監督の河本は、クラブチームへの転換のきっかけとして、海外のバレーボールの運営スタイルに触発されたと言われています。特に、オランダ人監督からの影響で、日本の実業団チームの高コストに驚きを覚え、地域密着型のチーム運営が持つポテンシャルに可能性を感じました。初期には、クラブ活動が2年で終わるというような懐疑的な意見もあったが、シーガルズは確固たる基盤を築き上げてきました。

成績

Vリーグ及び関連大会においては未だ優勝は果たしていませんが、準優勝が2回（2013/14、2019-20）と記録されています。また、国民体育大会での優勝回数は10回に達し、全国でも実力を示す結果を残してきました。

おわりに

岡山シーガルズは地域に密着しながら、高いレベルでの競技を行う女子バレーボールのクラブチームとして、今後の活動が期待されます。地元のサポーターや若い選手たちと共に、さらなる成長を目指しています。

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