岡山市民会館

岡山市民会館の概要と歴史

岡山市民会館は、岡山県岡山市北区丸の内にあった多目的ホールです。この施設は、岡山市の文化活動や娯楽活動の場として広く利用されており、訪れる市民や観光客にとって重要な拠点となっていました。しかし、2023年度末をもって閉館しました。

施設の特徴

岡山市民会館は、旭川と石山公園に隣接しており、地域の観光や商業エリアの中心に位置しています。このホールは大ホールの他に、10の会議室を完備し、コンサートや舞踊、式典、学校の芸術鑑賞など、様々なイベントに対応していました。特に、大ホールの構造は独特で、1階席が782席、2階席が936席と、2階席の方が多く設けられている点が特徴的です。これにより、多くの観客を収容できるよう設計されています。

歴史的な価値

岡山市民会館は、2022年にDOCOMOMO JAPANに選定され、日本におけるモダン・ムーブメントの建築に認定されました。この評価は、岡山市民会館が地域の文化や芸術の発展に寄与してきたことを示しています。

しかし、時の流れと共に老朽化が進み、2015年には新たな文化芸術施設の整備に関する基本計画が策定されました。これに伴い、2023年9月1日には、岡山市民会館と岡山市立市民文化ホールの機能を受け継いだ新しい施設「岡山芸術創造劇場 ハレノワ」がグランドオープンしました。

閉館と今後の展望

2024年3月31日には、岡山市民会館と岡山市立市民文化ホールの合同閉館記念式典が開催される予定です。今後岡山市は、両施設の建物を解体する方針を示しています。一方で、新たに「ハレノワ」が開館したことで、地域の文化活動は新たなステージへと移行することが期待されています。

構造と設備

岡山市民会館は、鉄骨鉄筋コンクリート造で、地上4階、地下1階という構造を持っていました。延床面積は7,091平方メートルという広さで、多くの人が集まるイベントに充分対応できるスペースを有していました。

大ホールは二階層構造で、ステージの間口は21メートル、奥行きは15メートル、高さは7.5メートルと設計されており、多様な演目やプレゼンテーションに対応可能です。さらに、4階には大会議室があり、9つの会議室が配備されています。

周辺施設とアクセス

岡山市民会館の周辺には、岡山シンフォニーホールやRSK山陽放送本社、心臓病センター榊原病院、烏城公園（岡山城）、岡山後楽園といった大変魅力的な施設が点在しています。アクセスも非常に便利で、岡山電気軌道の東山本線「城下」停留場からのアクセスや、宇野バスの「表町入口」停留場からも訪れることが可能です。

岡山市民会館は、多くの市民に愛され続けてきた場所であり、その歴史と文化的価値は今後の岡山市の文化活動の礎となることでしょう。

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