RSK山陽放送

RSK山陽放送株式会社について

RSK山陽放送株式会社（RSK Sanyo Broadcasting Co., Ltd.）は、中波放送（AM放送）とテレビジョン放送の両方を行っている特定地域の基幹放送事業者です。主に岡山県を放送対象地域とし、香川県にもサービスを提供しています。本社は岡山市北区に位置しています。

概要と歴史

RSKの名称は、1953年から1961年に使用されていた愛称「ラジオ山陽」に由来しています。放送法上、RSKは県域放送として位置づけられています。テレビは準広域放送とされていますが、実際は県域に限られています。岡山・香川地区のホスト局としても知られています。

会社の主要株主は岡山県、山陽新聞社、クラレ、岡山市、天満屋、倉敷紡績などであり、系列新聞は山陽新聞です。ニュース番組には「RSKニュース（テレビ）」と「山陽新聞ニュース（ラジオ）」があります。2012年には、これまで新聞のラテ欄で使用されていた「山陽テレビ」という名称を「RSKテレビ」に改称しました。

放送の特性と取材実績

RSKはTBS系列の中でも重要な局とされており、特に東北放送や静岡放送、中国放送と共に準基幹局として位置付けられています。長期間の取材による調査報道やドキュメンタリー制作においても知られており、特に香川県豊島での産廃不法投棄事件を取材した際には、全国的に注目を浴びました。毎年6月には全国放送のネット番組も制作されています。

また、2003年には創立50周年を記念し、世界で困難に直面している子供たちを救うため「救え!戦場のこどもたち」というキャンペーンを開始しました。このキャンペーンは地域の人々とともに「命の尊さ」や「平和」の大切さを考える機会としています。

社屋と設計

2018年から2020年にかけて、新社屋「RSKイノベイティブ・メディアセンター」が建設されました。この新しい社屋は地上5階、地下1階で、豊かな岡山の自然をイメージした設計が特徴です。特に、テレビスタジオは著名な建築家・隈研吾がデザインを手掛け、国産スギとヒノキを使用した壁材や自然を模したインテリアが注目されています。

新社屋では、伝統文化を伝える多目的ホール「能楽堂ホールtenjin9」が設けられ、演奏会や講演会などに使用されます。RSKは「文化芸術ゾーンと調和した開かれた放送局」として地域に根ざした活動を続けていくことを目指しています。

キャラクターとブランドメッセージ

RSKのブランドイメージキャラクターには「アレすけ」とそのサブキャラクターが使用されており、テレビ・ラジオ双方で親しまれています。過去には「RSKの各文字をキャラクター化した妖精」も存在しました。

また、「もっと、ずっとRSK」というキャッチフレーズを使用して地域に密着した情報番組の制作を行っています。特に地方の魅力を伝える番組や、多くのイベントに参加しながら地域の活性化に努めています。

未来へ向けて

2023年には、ラジオ部門が新社屋へと全面移転しました。これにより、テレビ・ラジオの放送が一元化され、リソースを最大限に活用することが可能となります。

RSK山陽放送は、地域の皆さんに愛される放送局として、これからも堅実に成長を続けていくことでしょう。

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