岩上安身

岩上 安身（いわかみ やすみ）

岩上安身（1959年8月18日生まれ）は、日本のフリージャーナリスト、ノンフィクション作家、そして芸能事務所浅井企画に所属するタレントです。Independent Web Journal（通称IWJ）の代表としても知られています。彼の活動は、政治や国際問題を中心とした取材や執筆に多くのリソースを費やしており、各メディアでの影響力も大きいです。

来歴と人物

東京都豊島区に生まれた岩上は、早稲田実業学校高等部を経て、早稲田大学社会科学部を卒業しました。1983年に大学を卒業すると、情報センター出版局に入社し、編集者としてキャリアをスタートしました。その後、週刊誌にて記者としての経験を積み、1987年からフリーライターとして独立します。その後は、様々なメディアにルポルタージュを寄稿し、多くの著作を持つ作家でもあります。

彼の活動は、特に旧ソ連や東欧圏に対する取材が評価され、1996年には著書『あらかじめ裏切られた革命』で第18回講談社ノンフィクション賞を受賞。この作品では、ソビエト連邦の崩壊とその後のロシアの民主化について詳しくに描写しています。

テレビでは、フジテレビ系の「情報プレゼンター とくダネ!」や関西テレビの「スーパーニュースアンカー」のコメンテーターとして多くの視聴者にその名を知られています。ラジオでも活躍し、様々なプログラムでニュース解説を行っています。

取材対象と活動の幅

岩上の取材範囲は広く、政治、国際関係、経済、事件、医療・社会保障問題、思想・宗教問題、家族問題、文化、スポーツなど多岐にわたります。特に90年代後半からは、人口問題や少子高齢化問題と社会経済との関係について、長期的に取材や考察を続けています。近年では、日本の政治情勢の動向に力を入れ、政権交代の際は精力的に取材を行っています。

また、IWJを設立して以来、東京電力福島第一原子力発電所事故後の情報発信にも力を入れ、市民中継員を活用した報道スタイルを採用し、サポーターからの支援によって活動を行っています。

主張と発言

岩上は、その独自の視点から数々の発言を行っており、特に安全保障や外交に対しては批判的な立場を取っています。北村滋氏に関しては、彼を「外交・安全保障の素人」と厳しく評価し、日本の安全保障に懸念を示しました。また、橋下徹に関する裁判では、名誉毀損の問題が取り沙汰されるなど、言論の自由と表現行為についても積極的に議論を展開しています。

著作

岩上安身は、数多くの著書を残しています。代表的な作品には『あらかじめ裏切られた革命』や『百人百話』シリーズがあり、また多くの共著や編著も持っています。彼の著作は、政治や国際問題の深い分析や、社会のさまざまな側面に対する考察が詰まっています。

出演メディア

テレビではフジテレビや関西テレビなどでレギュラーコメンテーターを務め、ラジオでも数多くの番組に出演しています。特に、リアルタイムな情報発信や解説を重視したスタンスが特徴です。

まとめ

岩上安身は、その鋭い視点と豊富な取材経験を背景に、政治や社会の課題に対して鋭い批評を行うジャーナリストです。IWJを通じての市民報道にも積極的に取り組み、日本のメディア界において重要な存在となっています。

もう一度検索