岩手県民会館

岩手県民会館の概要

岩手県民会館（いわてけんみんかいかん）は、盛岡市にある岩手県立の多目的ホールで、地域の文化と芸術の発展に寄与する施設です。1987年に設立され、指定管理者制度の下、公益財団法人岩手県文化振興事業団がその運営と管理を担っています。2023年4月からは、自動車販売を手掛ける株式会社トーサイが命名権を取得し、「トーサイクラシックホール岩手」として新たな名称で親しまれることになりました。

歴史

この会館は、1970年に開催された第25回国民体育大会（みちのく国体）の開催記念事業として建設され、1973年4月に正式に開館しました。以来、岩手県の芸能文化の中心的な施設として、多種多様な芸術活動が行われています。建設には総工費22億9,400万円がかかり、設計は株式会社佐藤武夫設計事務所が手掛けました。施工は鹿島建設株式会社などが行いました。

施設の特徴

岩手県民会館は、鉄筋コンクリート造（部分的に鉄骨鉄筋コンクリート造）の構造を持ち、地上5階、地下1階から成る広がりを見せています。

• - 大ホール：収容人数は1991席で、1階から3階までの構造で、間口は20メートルです。
• - 中ホール：602席を有し、間口は11.5メートル。
• - 展示室：2室用意されており、さまざまな展示会に対応。
• - リハーサル室・ミーティングルーム：アーティストのリハーサルや打ち合わせに利用されています。
• - 会議室：5室、さらに和室が2室あり、幅広い用途に応じた利用が可能です。

芸術と文化への貢献

この会館ではコンサート、演劇、ミュージカル、講演会など、様々な文化イベントが行われ、地域住民や訪れる人々にとって重要な文化の発信地になっています。特に大ホールでは、有名なアーティストや団体による多様な公演が行われ、訪れる人々に感動と楽しさを提供しています。

大ホールの1階の階段を上がったところには、地元の郷土芸能「鹿踊」をテーマにした橋本八百二の原画による壁面レリーフがあり、訪れる人々に地域文化の誇りを感じさせます。また、会館の正面には舟越保武作のブロンズ像「はばたき」が設置されており、訪れる人々を温かく迎えています。

受賞歴

岩手県民会館は、その優れた建築と文化的貢献が評価され、1974年には第15回建築業協会賞を受賞しました。さらに、1997年にはBELCA賞のロングライフ部門での受賞も果たし、長年にわたり地域に根ざした施設であることが認められています。

アクセスと今後の展望

岩手県民会館へのアクセスは良好で、多くの人々に親しまれている施設です。今後も地域の文化振興と、多様な芸術活動の推進に貢献し続けることが期待されています。公式サイトでは、イベント情報や施設の詳細についても随時更新されているため、訪れる前にチェックすることをおすすめします。

岩手県民会館公式サイトを訪ずれて、最新情報をご確認ください。

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