岩手県立美術館

岩手県立美術館：郷土の巨匠と現代芸術の融合

岩手県立美術館は、岩手県盛岡市の中心部、緑豊かな盛岡市中央公園に位置する美術館です。2001年10月の開館以来、多くの来館者によって愛され、岩手県を代表する文化施設として広く知られています。

この美術館の大きな特徴は、岩手県ゆかりの著名な作家たちの作品を数多く収蔵・展示している点です。特に、近代日本画壇を代表する巨匠、萬鐵五郎の作品群は必見です。彼の代表作である『赤い目の自画像』や、郷土の風景を描いた『木の間から見下ろした町』など、力強く個性的な作品の数々が、来館者に深い感動を与えます。

さらに、シュルレアリスムの影響を受けた独特の画風で知られる松本竣介の作品も充実しています。彼の代表作『序説』や『黒い花』といった作品は、静謐な中に深遠な意味が込められており、観る者を魅了します。彫刻家として名高い舟越保武の作品も展示され、『青い魚』や『原の城』など、彼の繊細かつ力強い表現技法を堪能できます。

これらの岩手ゆかりの巨匠の作品に加え、現代美術の作品も展示されており、伝統と革新が調和した魅力的な空間を演出しています。館内は明るく開放的で、ゆったりと作品を鑑賞できるよう設計されています。

美術館の建築自体も注目に値します。広大な敷地に建つ建物は、洗練されたデザインと自然環境との調和が美しく、来館者の心を穏やかに満たします。

詳細情報

所在地: 岩手県盛岡市中央公園
開館時間: 9:30～18:00 (入館は17:30まで)
休館日: 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日～1月3日)
主な所蔵作品: 萬鐵五郎（『赤い目の自画像』、『木の間から見下ろした町』など）、松本竣介（『序説』、『黒い花』など）、舟越保武（『青い魚』、『原の城』など）、その他多数
アクセス: JR盛岡駅から徒歩圏内

建築概要

美術館の建物は、現代的なデザインと機能性を兼ね備えた設計となっています。広々とした展示室に加え、休憩スペースやミュージアムショップなども充実しており、快適な鑑賞体験を提供しています。

敷地面積: 21,157.35平方メートル
建築面積: 10,061.66平方メートル
延床面積: 13,000.00平方メートル
階数: 地上2階
最高高さ: 16.84メートル
* 構造: 鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造

岩手県立美術館は、岩手の歴史と文化、そして現代美術を体感できる貴重な場所です。盛岡を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。

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