峰深き瀬にたゆたう唄

峰深き瀬にたゆたう唄

『峰深き瀬にたゆたう唄』は、2006年8月25日にエウシュリーからリリースされた、18歳以上向けのRPGです。このゲームは、そのプログラムが評価され、2006年の美少女ゲームアワードではプログラム賞を受賞しました。また、2010年には、Windows VistaおよびWindows 7に対応した廉価版が登場しています。

ストーリー背景

物語は「二つの回廊の終わり（ディル＝リフィーナ）」という世界に設定されています。この世界では、伝説の昔に大陸が二つの世界に融合してしまったことで、生じた空間の歪みが存在します。後の世に現神によって創られた「歪みの主根（おもね）」は、探索する度にその内部が変わる特異な巨大迷宮となりました。この迷宮には、世界中から様々なものが漂着します。

ゲームの主人公は、迷宮探索を行う見習い異界守で、彼はエテという街で幼馴染のセフィリアが五年ぶりに帰郷したタイミングで物語が始まります。彼は迷宮で宝物を探し、魔物と戦いながら収入を得て、穏やかな街の生活を送ります。そして、仲間と共に迷宮の最深部を目指す中で、街の運命を揺るがす秘密が明らかになっていきます。

ゲームプレイ

本作は、エテの街の地下に広がる「歪みの主根」を舞台にしたダンジョンタイル探索型RPGです。時間は早朝、朝、昼、夕方、夜と大きく区別され、リアルタイムで進行します。ただし、シナリオを進めない限り季節が進まないため、プレイヤーは時間を気にせずに探索を楽しむことができます。迷宮にいる間は、区画ごとに時間が経過し、夜21時までに街に戻らないと強制帰還の危険があります。この際、装備品以外のアイテムが失われるため、注意が必要です。

主な登場キャラクター

フィーノ・セフィット

本作の主人公で、三英傑の両親を持つ見習い異界守。速さを活かした剣技や、器用さを活かした盗みや鍵開けに長けています。優秀な兄に対抗心を抱いているものの、尊敬の念も持ち合わせ、魔族に対しても偏見を持たない考え方を持っています。

セフィリア・ラファイエ

都市の街長の娘で、フィーノの幼馴染。長期間に渡り留学していた神官騎士の訓練を受けており、文武両道で将来を期待されています。しかし、彼女には主根を崩壊させる秘めた力が存在しており、そのために街を離れていました。

ミュリ・アウローラ

ジェーダスによって保護され、魔法を使う絵札使いです。過去の記憶を失っていますが、フィーノと兄妹のように育ったため、非常に明るい性格です。実は歪みを操る力を持つ者で、女神に呼ばれた存在です。

クロエ

異界守に名を知られるドワーフ重戦士で、迷宮に特別に潜る許可を得ています。彼女は魔物への復讐を誓う一方で、フィーノの冒険に貢献する助言者となり、戦いにも参加します。

フォーチェラ・シード

エルフの弓使いで、王族の出身。呪いによって酒に酔うと淫乱になる運命を背負い、呪いを解くためにエテに訪れます。フィーノたちと共に行動することになります。

まとめ

『峰深き瀬にたゆたう唄』は、魅力的なキャラクターたちと壮大なストーリーを背景に、多くの要素を含んだゲーム体験を提供します。プレイヤーは多くの仲間と共に冒険し、衝突する運命を知り、謎を解き明かしていくことが求められます。この作品は、単なるゲーム以上のものを提供し、プレイヤーに深い感動と思索をもたらすことでしょう。

もう一度検索