島田歌穂

島田 歌穂（しまだ かほ）

島田歌穂は、日本の著名な女優であり歌手です。彼女は大阪芸術大学で舞台芸術を教える教授としても知られています。本名は島歌穂（しま かほ）で、東京都港区に生まれました。音楽家である父・島田敬穂と、宝塚歌劇団出身のジャズ歌手である母・筑波嶺玲子の間に生まれ、幼少期から音楽や舞台に親しんできました。

幼少期と教育

4歳から西野バレエ団でバレエを習い始め、同時にピアノにも取り組んでいた島田は、次第に舞台への興味を深めました。港区立青山中学校、私立東亜学園、及び東京都立城南高等学校を経た後、堀越高等学校を卒業しました。

キャリアの始まり

彼女のキャリアの大きな一歩は、1974年から1977年に放送されたドラマ『がんばれ!!ロボコン』において、ヒロインのロビンちゃん役での出演でした。この役によって彼女は広く認知されることとなります。

1981年には作詞家のなかにし礼に見出され、『トリオレコード』から歌手デビューを果たしました。翌1982年には、ミュージカル『シンデレラ』での初舞台を踏み、この業界でのキャリアを本格的にスタートさせました。

ミュージカル界での成功

島田は特に1987年に始まった『レ・ミゼラブル』のエポニーヌ役での活躍により、多くの観客の心をつかみました。この作品は2001年までの間、彼女が1,000回以上も出演するなど、彼女の代表作となりました。また、1987年には英国王室主催の『ザ・ロイヤル・バラエティ・パフォーマンス』でエリザベス女王の前で歌う栄誉にも浴しました。

国際的な評価

島田は1990年には、同作の国際キャスト盤のレコーディングに参加し、アメリカでグラミー賞を受賞するなど、国際的な舞台でも高い評価を得ました。彼女は音楽活動も並行して行い、1988年と1989年には『NHK紅白歌合戦』に連続出場し、1990年代にはドラマ『HOTEL』の主題歌も人気を博しました。

プライベートと結婚生活

1994年、島田はピアニストで作曲家、編曲家の島健と結婚します。彼女の音楽活動は夫との共同作業が多く、1995年からは「島田歌穂＆島健Duoコンサート」が全国で開催され、200以上の会場で10万人以上が来場しました。

吹き替えやイベント活動

2000年代からは、映画の吹き替えにも進出しました。『サウンド・オブ・ミュージック』のマリア役や、ディズニー映画『美女と野獣』のプリュメット役など、多くの名作に参加しました。また、東京ディズニーシーのイメージソングやイベントテーマ曲も担当し、幅広いジャンルでの活動が評価されています。

教育者としての道

2003年には大阪芸術大学の舞台芸術学科に助教授として就任し、2007年からは教授として教育にも力を入れています。若い才能を育てる役割も担いながら、自身の豊富な経験を学生たちに伝えています。

近年の活動

島田は2014年にデビュー40周年を迎え、その記念として『MY GRATITUDE』などのアルバムをリリースしました。また、45周年を迎えた2019年には記念アルバム『Slow Ballade －おとこごころ－』を発表し、多様なアーティストとのコラボレーションを通じて、さらなる広がりを見せています。

受賞歴

彼女のキャリアには、多くの受賞歴があり、1986年のゴールデン・アロー賞新人賞や、1990年のグラミー賞受賞などが含まれています。ミュージカルや音楽において、常に新しい表現を求め、挑戦し続ける姿勢が多くの人に感動を与えています。彼女の活動は舞台のみならず、多面的に展開され、今後のさらなる成功が楽しみです。

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