布引ハーブ園

神戸布引ハーブ園：ハーブと景観が織りなす癒やしの空間

神戸布引ハーブ園は、兵庫県神戸市中央区に位置する、1991年開園の植物園です。神戸布引ロープウェイの風の丘中間駅とハーブ園山頂駅の間に広がり、新神戸駅からロープウェイで約10分というアクセス抜群の立地にあります。

多彩なハーブと美しい景観

園内は、「香りの庭園」を中心に、様々なエリアで構成されています。ラベンダーやカモミールなど、多くのハーブが栽培されており、その芳香と、神戸の街並みを一望できる景観が織りなす、癒やしの空間が広がっています。

香りの庭園は、緩やかな坂道に沿ってハーブが植えられており、散策しながらハーブの香りを楽しむことができます。見本園ではハーブの栽培方法や利用法を学べるガイドツアー（晴天時開催）も実施。その他、ラベンダー園、ブルーガーデン、野生花園など、それぞれのテーマに沿ったエリアが設けられています。

特にラベンダー園は、イングリッシュラベンダーを中心に、様々な種類のラベンダーが植えられており、限られた空間ながら広がりと奥行きを感じさせる造りになっています。ブルーガーデンは青を基調とした花々が咲き誇り、野生花園はヨーロッパの草原をイメージした、カントリー風な空間です。

滝のレストは、香りの庭園のゲートモニュメントから続く、水のカーテンが美しい休憩スペース。香りの芝生では、タイムなどの地被植物が織りなす緑のカーペットを歩くことができます。

充実した施設とイベント

ハーブ園内には、香りの資料館、レストラン、ショップなど、様々な施設も併設されています。レストランではハーブを使った料理が堪能でき、ショップではハーブ関連商品などが販売されています。多目的ホールである「森のホール」や会議室として利用できる「ローズマリールーム」も備え、様々なイベントやセミナーにも活用されています。

年間を通して、ハーブの開花時期に合わせて様々なイベントが開催されています。カモミールフェスティバル、ラベンダーフェスティバルなど、ハーブの種類に合わせたフェスティバルや、クリスマスフェスティバル、初日の出早朝開園など、季節ごとのイベントも充実しています。

また、押し絵やアロマ石鹸作りなど、ハーブを使ったワークショップも開催されています。個人参加可能なものから、団体向けのワークショップまで、幅広く用意されています。

アクセスと周辺情報

アクセスは、JR新神戸駅から神戸布引ロープウェイを利用してハーブ園山頂駅で下車です。自動車での来園はできません。

周辺には、布引の滝、布引ダムなどの自然スポットや、北野異人館街などの観光地も点在しており、神戸観光の拠点としても最適な場所です。

歴史とその他

1991年の開園以来、神戸布引ハーブ園は、神戸の街のシンボル的な存在として親しまれてきました。運営主体は、過去に何度か変更されていますが、常にハーブ園の維持・発展に努め、多くの来園者を楽しませています。

阪神・淡路大震災後には、上皇后美智子さまが神戸を慰問された際に供えられた水仙が、ドライフラワーとして園内に展示されています。これは、園の歴史と、地域との繋がりを示す象徴的な存在となっています。

神戸布引ハーブ園は、ハーブの香り、美しい景観、そして様々なイベントを通して、訪れる人々に癒やしと感動を提供する、魅力的な植物園です。

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