神戸布引ロープウェイ

神戸布引ロープウェイ：新神戸からハーブ園への空中散歩

神戸布引ロープウェイは、兵庫県神戸市中央区の新神戸駅から、標高の高い神戸布引ハーブ園へと続くロープウェイです。ハーブ園へのアクセスは、このロープウェイが唯一の手段となっています。新神戸駅周辺のハーブ園山麓駅から、ハーブ園山頂駅までを結んでおり、途中には風の丘中間駅も設置されています。

歴史と変遷

1991年の開業以来、「新神戸ロープウェー」として神戸市都市整備公社（現・神戸住環境整備公社）によって運営されてきました。しかし、慢性的な赤字が課題となり、2006年からは指定管理者制度を導入。その後、経営権が移転し、2011年4月、神戸市の管理の下、神戸リゾートサービスによる運営体制に移行しました。このリニューアルを機に、「神戸布引ロープウェイ」へと名称変更。駅名や料金体系も変更され、新たな出発を迎えました。現在も、多くの人々に利用され親しまれています。愛称は「夢風船」です。

運行形態と設備

ロープウェイは、単線自動循環式で時計回りに運行されています。運行時間は季節によって変動し、春季（3月20日～7月19日）、夏季（7月20日～8月31日）、秋季（9月1日～11月30日）、冬季（12月1日～3月19日）でそれぞれ異なります。原則として、2月の定期点検時は運休となります。

詳細な運行ダイヤは以下の通りです。

始発: 9時30分（通年、ハーブ園山麓駅・ハーブ園山頂駅共通）
最終:
ハーブ園山麓駅発：16時45分（春季・秋季平日、冬季）、20時15分（春季・秋季土休日、夏季）
ハーブ園山頂駅発：17時15分（春季・秋季平日、冬季）、21時00分（春季・秋季土休日、夏季）

ロープウェイの全長は1460メートル、高低差は330メートル、最大勾配は28度86分です。支柱数は12基、最高運転速度は4メートル毎秒。ゴンドラは6人乗りで、所要時間は約10分です。

2011年のリニューアルでは、ゴンドラの更新も行われ、より快適な乗車体験を提供しています。以前は三菱重工業製でしたが、現在はCWA製のゴンドラが使用されています。

駅情報

ロープウェイには、ハーブ園山麓駅、風の丘中間駅、ハーブ園山頂駅の3駅があります。

ハーブ園山麓駅: 新神戸駅（JR山陽新幹線、神戸市営地下鉄西神・山手線・北神線）と接続しており、アクセスが容易です。
風の丘中間駅: 中間地点に位置し、休憩や景観を楽しむことができます。
* ハーブ園山頂駅: ハーブ園の山頂駅であり、ハーブ園への玄関口となっています。

なお、国土交通省への届け出名称は、以前の「新神戸ロープウェー」時代の名称（北野1丁目駅、風の丘駅、布引ハーブ園駅）とは異なります。

まとめ

神戸布引ロープウェイは、単なる交通手段としてだけでなく、神戸の美しい自然と景観を満喫できる観光ルートの一部となっています。新神戸駅からハーブ園へのアクセスはもちろん、空中散歩ならではの景色や、快適な設備も魅力です。神戸を訪れた際は、ぜひ利用してみてください。

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