平井克典

平井 克典（ひらい かつのり）

平井克典は1991年12月20日愛知県一宮市に生まれたプロ野球選手で、埼玉西武ライオンズに所属する右投げの投手です。特筆すべきはNPBのパシフィック・リーグにおいて、シーズン最多登板数の記録を保持している点です。彼のキャリアは高校時代から始まり、愛知江南ボーイズとして名を馳せ、飛龍高等学校では控え投手として活躍しました。しかし、彼の才能が開花するのはその後の大学時代でした。

経歴

プロ入り前

平井選手は愛知産業大学に進学後、大学野球部での活躍が評価され、Honda鈴鹿硬式野球部に入団。そこで彼はオーバースローからサイドスローへ転向し、成績を向上させました。JABA長野大会でのMVP獲得や都市対抗野球での勝利チームへの貢献がその証です。

2016年、埼玉西武ライオンズからの指名を受けてプロの世界に足を踏み入れました。入団時には背番号25が与えられました。

西武時代

2017年、平井選手は一軍での初出場を果たし、その年のうちに42試合に登板。新人ながらもチームに貢献し、ここから彼の名は一躍広まりました。翌年2018年には開幕から一軍に固定され、64試合で3勝を挙げ、リーグ優勝にも寄与しました。

2019年シーズンには、新記録となる81試合に登板し、これにより彼の名がパ・リーグ史に刻まれました。特にこの年の成績は、5勝4敗36ホールド、防御率3.50と素晴らしいものでした。

2020年には新型コロナの影響もあり、状況が変わりましたが、平井選手は新たに先発としても活躍し、2021年は開幕からの好スタートを切りました。彼の投球スタイルは流動的で、中継ぎと先発を行ったり来たりしながらも、着実に成績を積み上げました。

2022年にはリリーフとしても活躍し、シーズン終了時には6勝を記録。2023年は先発の平良海馬選手の転向を受けて、完全にリリーフに特化した役割にシフトしました。彼は自らの取り組みを見直し、体重中心のトレーニングを実施し、結果的に球速と投球内容を向上させました。

選手の特徴と周辺情報

平井選手の投球スタイルはスリークォーターに近いサイドスローで、スライダーが彼の代名詞です。これは数々の試行錯誤を経て、切れ味が増してきたものであり、直球は148km/hのスピードを記録しています。また、フォークやカットボール、シュート、時にはチェンジアップも投げる多彩な投手としての特徴もあります。

彼は泣き虫でありながらも、勝負の場面では涙を流す優しい心を持っています。キャッチャーの逆転打でマウンドを降りる際には涙を流したエピソードがありますが、チームへの強い愛情が感じられます。

平井克典選手の今後の活躍に注目です。

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