広島国際会議場

広島国際会議場

広島国際会議場は、広島市中区中島町に位置し、広島平和記念公園の敷地内にあります。この多目的ホールは、国際会議やコンサート、講演会などの様々なイベントに対応できる設備が整っています。特に、1955年に建設された「広島市公会堂」が1989年に改修され、広島国際会議場として新たに開館しました。これは、広島市が所有しており、公益財団法人広島平和文化センターが管理・運営を行っています。

概要

国際会議場は、地上3階、地下2階の構造を持ち、約1500人を収容できるフェニックスホールを中心に、複数の国際会議ホールや大小様々な会議室があります。これらの施設は、同時通訳設備、音響や映像設備を完備しており、世界中の参加者が集まりやすい環境が整っています。特に、この施設は多国籍の出席者が必要とする高水準の技術を提供し、多岐にわたるイベントに柔軟に対応しています。

歴史

広島が原子爆弾の被害を受けてから、地域社会の復興と平和の象徴として広島平和記念公園の建設が進められました。1949年に制定された広島平和記念都市建設法のもと、丹下健三によるデザイン案が採用され、公会堂の建設が始まりました。1955年に開館した「広島市公会堂」は、当時、市内でも一際大きな多目的ホールとして機能していましたが、建物の外観が当初の設計精神に合致しなかったため、数年後には建て替えの声が上がりました。

1969年には、広島市が新たな文化会館の建設を発表し、平和記念公園内の公会堂を取り除くべきとの意見が強まりました。そして、1989年、市制施行100周年および広島城築城400年を祝して、広島国際会議場が現在の形に再生されました。すべてが見直され、新たなデザインに基づいて再開館する運びとなったのです。

外観

広島国際会議場は、広島平和記念資料館を中心に配置され、東館とシンメトリーで立てられています。そのプロポーションは公的な建物の中でも特に賞賛されており、公共建築百選にも選定されています。この景観は、平和の象徴としても機能し、訪れる人々に深い感銘を与えます。

施設内容

• - フェニックスホール: シューボックス型のこのホールは、1,504席を収容します。エンドステージ形式やアリーナステージ形式に対応し、可変残響の特性を持ちます。
• - 国際会議ホール「ヒマワリ」: この会議室は、26m x 26mの広さを誇り、国際会議に最適な設計がされています。
• - 各種会議室: 大会議室「ダリア」、中会議室「コスモス」、小会議室「ラン」があり、それぞれ異なる用途に応じた設定が可能です。
• - 付帯施設: ここには会議運営事務室や国際交流ラウンジ、そしてレストラン「セレナード」もあります。レストランはグランドプリンスホテル広島が運営しています。

アクセス

交通機関へのアクセスも良く、多くの訪問者が利用しやすい立地にあります。広島国際会議場は、平和を発信する場所としても重要な役割を果たしており、訪れる人々に思索と交流の場を提供しています。イベントが開催されるたび、平和のメッセージが広がる大切な拠点として機能しています。

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