広島市議会

広島市議会：市民生活を支える地方自治の要

広島市議会は、広島県の県庁所在地であり政令指定都市である広島市の地方議会です。市民の代表として選ばれた議員によって構成され、市民の声を市政に反映させる重要な役割を担っています。

議員構成と会派

市議会の定数は54人ですが、2024年11月現在、欠員が3となっています。議員の任期は4年で、2023年5月2日から2027年5月1日までとなっています。議長は母谷龍典氏（自由民主党・市民クラブ）、副議長は西田浩氏（公明党）が務めています。

選挙区は、各行政区を選挙区とする中選挙区制（単記非移譲式）を採用しており、各区の議員定数は以下の通りです。

中区：6人
東区：5人
南区：7人
西区：9人
安佐南区：11人
安佐北区：6人
安芸区：4人
佐伯区：6人

市議会には複数の会派が存在し、それぞれの政策や立場を代表しています（2024年11月8日更新）。

自由民主党・市民クラブ（14人）
市民連合・市民の声（8人）
公明党（8人）
日本共産党（6人）
新政クラブ（3人）
未来の風 広島維新の会・至誠会（5人）
ひろしま清風会（4人）
清流クラブ（1人）
無党派クラブ（1人）
鈴蘭会（1人）

議会の組織と活動

市議会には、議案や請願などを専門的に審査するため、常任委員会が設置されています（2024年11月8日更新）。

総務委員会（9人）
消防上下水道委員会（9人、欠員1）
文教委員会（9人）
経済環境観光委員会（9人）
厚生委員会（9人）
建設委員会（9人、欠員1）

議員の活動を支えるため、広島市議会事務局が広島市議会議事堂1階に設置されています。

議員報酬と政務活動費

議員の報酬は、議長が月額106万円、副議長が月額93万円、議員が月額86万円となっています。また、期末手当が3月、6月、12月に支給されます。

会派に対しては、政務活動費として月額30万円に所属議員数を乗じた額が支給されます。

情報公開と広報活動

市議会の活動は、広報紙「ひろしま市議会だより」を通じて市民に広く公開されています。年6回（定例会・臨時会号5回と新年号1回）発行され、改選の年には初議会後に臨時号が追加発行されます。また、YouTube広島市公式チャンネルでも議会の情報が発信されています。

近年の出来事

近年、広島市議会は、河井夫妻[[選挙違反事件]]に関連する問題や、旧統一教会との関係など、様々な課題に直面してきました。これらの問題を受け、市議会は再発防止策や倫理向上に取り組んでいます。

2019年の参院選を巡る買収事件では、複数の市議が現金を受け取ったことが判明し、辞職や起訴に繋がりました。
2022年には、旧統一教会との関係を断つ決議案が否決されるなど、議論を呼びました。

これらの出来事は、市議会の透明性や信頼性に対する市民の関心を高めるきっかけとなりました。

市民参加と地方自治

広島市議会は、市民の声を市政に反映させるための重要な機関です。市民は、傍聴や請願、意見提出などを通じて、議会活動に参加することができます。市議会の活動を理解し、積極的に関わることで、より良い広島市の未来を築くことができるでしょう。

広島市議会は、広島市の発展と市民の福祉向上を目指し、日々活動しています。その活動は、市民生活に深く関わっており、その動向を注視することが重要です。

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