広島朝鮮初中高級学校

広島朝鮮初中高級学校の概要

広島朝鮮初中高級学校は、広島県広島市東区に位置し、学校法人広島朝鮮学園が運営しています。この学校は、朝鮮学校でありながら、日本の小中高等学校に相当する教育を提供する各種学校（非一条校）です。広島市内唯一の高級部を設置しており、幼稚園（幼稚班）も併設しています。1990年以降、高級部の生徒は広島県立西高等学校の通信制に同時に入学し、高校卒業資格を取得できるシステムが設けられています。生徒たちは定期的に西高に出向いて授業を受け、その際には西高の教員が学校に訪れて授業を行うこともあります。

沿革

この学校の歴史は1945年に遡ります。広島県大竹市で国語（朝鮮語）講習所として設立され、1946年に広島朝鮮初級学校として正式に創立されました。その後、いくつかの改称や移転を経て、1996年には広島市東区山根町に移転し、広島朝鮮初中高級学校へと改名しました。

学校の成長過程では、1953年に広島朝鮮中級学校が創立され、1960年には高級部が併設されることとなりました。さらに、1970年には新たな校舎が落成、1977年には高級部において文系と理系のコース別の学級編成が導入されました。1996年に今の位置に移転した後は、校舎の改修や教育プログラムの充実が図られてきました。

学校の特色

この学校では、さまざまな教育活動が行われており、特にスポーツ分野での実績があります。1997年、高級部ボクシング部が広島県大会で初優勝し、その後全国大会にも初出場しました。また、2001年には高級部サッカー部が県大会で優勝し、全国大会への出場を果たしました。

音楽教育も充実しており、2015年には吹奏楽部が広島県吹奏楽コンクールで金賞を受賞し、中国支部大会への進出を果たすなど、多方面にわたる活動があります。生徒の数は、2022年には約83名にまで減少していますが、教育の質は保たれており、生徒たちは活発に学び、成長している様子が伺えます。

出身者の紹介

広島朝鮮初中高級学校からは、スポーツや芸能界で活躍する多くの著名な出身者がいます。元サッカー選手の梁圭史や李漢宰、プロゴルファーの白佳和、俳優の裵ジョンミョン、そしてソプラノ歌手の李千恵さんなど、様々な分野で成功を収めています。

最後に

広島朝鮮初中高級学校は、豊かな教育環境と深い歴史を持つ学校です。地域において重要な役割を果たしつつ、未来を担う生徒たちの育成に尽力しています。今後のさらなる発展が期待される教育機関と言えるでしょう。

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