張り込み

映画『張り込み』の詳細

『張り込み』（はりこみ、原題: Stakeout）は、1987年に公開されたアメリカ製のコメディ映画で、ジョン・バダムが監督を務めました。この作品は、リチャード・ドレイファス、エミリオ・エステベス、マデリーン・ストウが出演し、ストウにとってのデビュー作品としても知られています。さらに、この映画は1993年に続編『張り込みプラス』が制作されるほどの人気を博しました。

あらすじ

シアトル市警察のクリス（リチャード・ドレイファス）とビル（エミリオ・エステベス）は、刑事としてコンビを組んでいる熱血な二人組。その情熱は時に的外れな方向に走りがちですが、事件解決に向けた情熱は誰にも負けません。ある日、彼らはFBIから依頼され、凶悪な殺人犯スティックの動向を監視する任務を受けます。スティックは、仲間の助けを得て脱獄を果たし、彼の元恋人マリアの家に潜伏する可能性が考えられていました。

クリスたちはマリアの家の向かいにある空き家を借り、交代で張り込みを行うことにします。クリスは電話局の技師に扮し、マリアの家に盗聴器を設置するなど、情報収集に全力を尽くします。しかし、任務中に魅力的なマリア（マデリーン・ストウ）に心を奪われ、次第に彼女に惹かれていくクリス。彼は積極的にマリアを助けるようになり、二人の関係は深まっていきます。

ところが、任務は急展開を迎えます。脱獄犯のスティックが乗った車がFBIに追われ、川に転落したため、FBIは死亡したと判断します。クリスはマリアに自身が刑事であることを告げますが、彼女は失望し、クリスを振ったと思った矢先、死んだはずのスティックが彼女の前に現れます。スティックはマリアの部屋に隠していた大金を取り戻そうとしています。

スティックはマリアを連れて国外逃亡を試みますが、クリスは彼女を救うために駆けつけ、自らも犯罪者のふりをしてスティックとその仲間を桟橋まで案内します。ここで、クリスは邪魔者として殺そうとするスティックとの銃撃戦に突入。果たして、彼は勝利を収めることができるのでしょうか。ここから物語はクライマックスへと突入し、クリスとマリアは共に新たな未来を歩く決断をするのです。

登場人物

• - クリス・リーシー（リチャード・ドレイファス）：シアトル市警の刑事で、任務中にマリアに惹かれていく。
• - ビル・レイマーズ（エミリオ・エステベス）：クリスの相棒。クリスの恋愛事情が仕事に影響を及ぼす。
• - マリア・マグワイア（マデリーン・ストウ）：スティックの恋人。彼女が張り込みの対象となる。
• - リチャード・“スティック”・モンゴメリー（エイダン・クイン）：凶悪犯で、脱獄を果たす。
• - ジャック・ピスモ（フォレスト・ウィテカー）：昼間の張り込みを担当する刑事。
• - フィル・コールドシャンク（ダン・ラウリア）：ジャックのパートナー。
• - ジャイルズ警部（アール・ビリングス）：クリスの上司。

評価

本作は多くのレビューで高評価を受けており、Rotten Tomatoesでは支持率89%、平均点は6.90/10、Metacriticでは加重平均値が69/100という結果が出ています。コメディとしての魅力だけでなく、登場人物間の恋愛模様も見どころの一つとなっています。映画『張り込み』は、スリルと笑い、そしてロマンの絶妙なミックスが際立つ作品として、1980年代の名作として親しまれています。

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