張本美和

張本 美和（はりもと みわ）

張本美和選手は、2008年6月16日に生まれた卓球選手で、宮城県仙台市出身です。彼女は木下アカデミーに所属し、Tリーグでは木下アビエル神奈川の一員としてプレーしています。2024年4月23日現在、彼女の世界ランキングは8位に達しており、将来の日本卓球界の期待を担う存在として注目されています。

経歴

張本選手の卓球人生は早くから始まりました。両親はいずれも卓球選手で、父の張本宇は男子ジュニア日本代表チームのコーチを務め、母の張凌は1995年の世界卓球選手権において日本代表として活躍していました。2010年、2歳のときに卓球を始めた彼女は、2014年春に家族と共に中国から日本に帰化し、姓を「張本」に変更しました。

仙台ジュニアクラブでのプレーを経て、2018年の中国ジュニアオープンで10歳の時にU13の成績を上げ、この年に台北ゴールデンジュニアオープンのU18でベスト8に進出しました。これをきっかけに日本の卓球界で注目を浴びるようになり、2018年からはプロリーグであるTリーグに参戦し、木下アビエル神奈川の選手として活躍しています。

2021年には全国中学校卓球大会の女子シングルスで初優勝を果たし、その後も数々の大会で素晴らしい成績を収めています。2024年1月の全日本卓球選手権大会で決勝に進出したものの、早田ひな選手に敗れ、準優勝となりました。その後、2月5日に日本卓球協会からパリオリンピックの女子日本代表候補に選ばれたことも大きな注目を集めました。

プレースタイル

プレースタイルは、長身を活かした両ハンドドライブが特徴です。彼女は横回転系のサービスを使用し、前陣でのラリーを主体としています。また、女子選手の中では珍しく、YGサービスを使いこなすなど、非常に多彩な技術を持つ選手です。

主な戦績

張本選手は多くの優秀な成績を収めていますが、主な戦績には以下のようなものがあります：

• - 2014年：全日本卓球選手権大会 バンビの部 女子シングルス 3位
• - 2015年：全日本卓球選手権大会 バンビの部 女子シングルス 優勝
• - 2018年：全日本卓球選手権大会 カデットの部 女子ダブルス 優勝
• - 2021年：全国中学校卓球大会 女子シングルス 優勝、世界ユース卓球選手権でU15女子シングルス、ダブルス、混合ダブルス全て優勝。
• - 2022年：WTTユーススターコンテンダーで女子U15、U19シングルス優勝。

最近の成績

2023年には全日本卓球選手権ジュニア部門で優勝し、WTTスターコンテンダーでも活躍しました。2024年には全日本卓球選手権大会でシニア部門に臨み、準優勝を果たしました。また、同年、世界卓球選手権団体戦でも素晴らしい成果を上げ、パリオリンピックの女子団体でも準優勝に輝くなど、今後の活躍が非常に楽しみな選手です。

受賞歴

長年の努力が認められ、仙台市スポーツ賞をはじめとした多くの表彰を受けています。特に「卓球ジャパン!」シリーズの「AWARDS 2022」でのネクストブレイク賞の受賞は、彼女の才能を示すものとなりました。

メディア出演

テレビでもその姿を確認でき、複数番組に出演しています。特にビートたけしのスポーツ番組などでの登場が話題となりました。

今後の展望

張本美和選手は若くして多くの成果をあげており、今後もさらに成長していくことが期待されています。次世代の卓球界を背負う存在として、世界の舞台での活躍を楽しみにしています。

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