後藤駿弥

後藤駿弥とは

後藤 駿弥（ごとう しゅんや）氏は、1989年12月4日生まれ、三重県出身の日本の元ラグビー選手です。現役時代はフォワードとして、主にロック（LO）およびフランカー（FL）のポジションでプレーしました。身長188cm、体重90kgという体格は、フォワード第三列や第二列として必要なフィジカルの強さを備えていました。チームメイトからの愛称は「ゴト」でした。

キャリアの始まり：高校からラグビーへ

後藤氏がラグビーという競技を始めたのは、三重県立四日市農芸高等学校に入学してからのことです。高校でラグビー部に入部し、このスポーツの魅力に取り憑かれました。高校時代から頭角を現し、卒業を控えた高校3年生時には、全国の高校ラグビー界から選抜された精鋭が集う第31回高校東西対抗試合に東軍の一員として名を連ねるなど、その才能は早期から認められていました。

大学での成長

高校卒業後の2008年、ラグビー強豪校として全国的に知られる関東学院大学へ進学します。大学での4年間は、より高いレベルで自身のスキルと戦術理解度を高める貴重な期間となりました。関東学院大学は、かつて全国大学選手権を幾度も制した歴史を持つ強豪校であり、その競争環境の中でフォワードの一員としてポジション争いを経験し、レギュラーとして試合に出場することで実践力を磨きました。ラインアウトでの空中戦やブレイクダウンでの激しいプレーなど、フォワードとしての役割を全うするために日々研鑽を積みました。

社会人キャリア：ホンダヒート時代

大学を卒業した2012年、後藤氏は当時のトップウェストに所属していたホンダヒート（現・Honda HEAT）に加入し、社会人ラグビー選手としてのキャリアをスタートさせました。ホンダヒートは当時、トップリーグ昇格を目指し強化を進めているチームであり、そのフォワード陣の一員としてチームに貢献することが期待されました。加入初年度の2012年9月8日に行われたトップウェストの開幕戦、中部電力との試合に先発メンバーとして出場し、記念すべき公式戦デビューを果たしました。ホンダヒートに在籍中の2013年には、ロシアのカザニで開催されたユニバーシアード競技大会の7人制ラグビー日本代表に選出されるという国際的な経験も積みました。15人制とは異なるスピードと個の能力が重視される7人制でのプレーは、彼のラグビーにおける多様性を示しています。

社会人キャリア：宗像サニックスブルース時代

ホンダヒートでのプレーを経て、2017年には宗像サニックスブルース（当時トップリーグ所属）へ移籍しました。国内ラグビー最高峰であるトップリーグという更なる高いレベルで、フォワードとして自身の力を試みました。激しいコンタクトや高い運動量が求められるトップリーグの舞台で、チームの一員として奮闘しましたが、2019年をもって宗像サニックスブルースを退団し、選手としてのキャリアに一つの区切りをつけました。

人物・エピソード

後藤駿弥氏の個人的な側面として、彼の父親が著名なシェフであり、かつて人気を博した料理番組「料理の鉄人」に出演経験があるという、ラグビー界とは異なる分野での興味深いエピソードを持っています。

まとめ

後藤駿弥氏は、高校からラグビーを始め、四日市農芸高校、関東学院大学で技術を磨き、その後ホンダヒート、宗像サニックスブルースといった社会人チームでフォワードとして活躍した選手です。特に7人制日本代表としてユニバーシアードという国際大会を経験したことは、彼のキャリアにおける特筆すべき点と言えます。選手としての活動を終えた後藤氏の今後の活躍が期待されます。

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