御幸辻駅

御幸辻駅

和歌山県橋本市御幸辻にある南海電気鉄道高野線の駅、御幸辻駅（みゆきつじえき）について解説します。駅番号はNK76です。

歴史

御幸辻駅は、1915年（大正4年）3月11日、高野登山鉄道の三日市町～橋本間の延伸と同時に高野辻駅として開業しました。その後、社名変更や会社合併を経て、南海電気鉄道の駅となりました。1923年（大正12年）4月21日には、現在の駅名である御幸辻駅に改称されています。

開業当初から1981年（昭和56年）までは単線でしたが、紀見峠～御幸辻駅間が複線化され、その後、1995年（平成7年）には御幸辻駅～橋本駅間も複線化されました。高架化工事も実施され、1994年（平成6年）7月21日には新下りホームが完成、翌年には新上りホームと新駅舎が完成しました。これにより、現在の2面2線の高架駅となりました。

高架化工事中には、駅構内が一時的に単線化され、また、20m級車両4両編成の乗り入れ開始に伴いホームが延伸されるなど、様々な変化がありました。2012年には駅ナンバリングが導入され、2013年からは終日係員無配置駅となりました。2016年には西口にロータリーが完成するなど、駅周辺環境も整備が進められています。

かつては、橋本方面へ向かう電車から単線時代の廃線跡が見えたそうですが、国道371号橋本バイパスの建設により、レールが撤去され、現在は確認できません。

駅構造

御幸辻駅は、相対式2面2線のホームを持つ高架駅です。ホームの有効長は8両編成に対応した176mあり、改札口やコンコースは1階、ホームは2階に位置しています。乗客の利便性を考慮し、コンコースとホームの間にはエレベーターが設置されています。トイレは1階改札内にあり、男女別の水洗式です。高架化以前は、島式ホーム1面2線の地平駅で、駅舎とは構内踏切で繋がっていました。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は2,416人で、南海電気鉄道の駅の中では64位となっています。大阪・堺都市圏への通勤・通学利用者も多くいます。

駅周辺

駅周辺は静かな住宅街が広がり、南西の山肌には住宅地が造成されています。国道371号、和歌山県道105号山田御幸辻停車場線、和歌山県道731号二見御幸辻停車場線などが駅にアクセスしています。周辺には、橋本ガーデンタウンさつき台、橋本紀見郵便局、橋本市立紀見小学校、杉村公園、子安地蔵寺（関西花の寺24番「ふじの寺」）などの施設があります。

バス路線

駅西口には「御幸辻駅前」、駅南側には「御幸辻駅口」の停留所があり、橋本市コミュニティバスが運行されています。デマンドタクシーを含むいくつかの路線が利用可能です。

隣の駅

※小原田信号所は通過します。

参考文献

和歌山県公共交通機関等資料集
橋本市統計要覧
* 南海電気鉄道の1日平均利用客数

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