徳島市立文化センター

徳島市文化センターの概要

徳島市文化センター（とくしましぶんかセンター）は、徳島県徳島市に位置する文化施設です。この施設は、主に多目的ホールを中心に、様々な文化活動が行われていました。ホールは、間口20m、奥行14.4mのステージを持ち、1,280人を収容することができる規模です。また、会議室も7つあり、各部屋は30名から100名までの定員に対応しています。

沿革

徳島市文化センターは1963年4月13日に開館され、地域の文化活動の中心として機能してきました。2007年に指定管理者制度が導入され、従来の運営は財団法人徳島市文化振興公社に委託されました。その年の10月には、第22回国民文化祭の会場の1つとして利用され、さらに2012年には第27回国民文化祭が開催されました。2013年には開館50周年を迎え、地元の文化に深く貢献してきた証しでもあります。

しかし、2015年には耐震不足が明らかになり、3月末をもって施設の使用が中止されました。同年の6月には市議会で廃館が決定され、その後2019年3月に施設の解体が完了し、更地となりました。

特筆すべきエピソード

文化センターでは多くの著名アーティストによるライブが行われてきました。1979年にサザンオールスターズがライブを行い、他にも松任谷由実が数回にわたり公演を行っています。特に、1983年や1985年から1987年にかけての公演は注目を集めたものの、ホールの広さの制限から機材の持ち込みが禁止されるなどのエピソードも存在しました。また、2013年には四国放送開局60周年を祝う形で『笑点』の公開録画が行われ、林家木久扇が座布団を獲得するシーンも見られました。

音楽・芸術ホールの必要性

徳島市では音楽ホールや劇場の不足が問題視される中、1991年に有識者会議が設置されると、音楽・芸術ホールの建設が提言されました。その後、徳島市は旧動物園跡地などを候補地として検討し、2005年には再開発計画が進められていましたが、2016年に新たな市長が選出され、再開発事業が白紙化されたことで新しい施設の建設が再検討されることとなりました。

このような背景を受けて、2021年には徳島県と徳島市が協力して「県市協調新ホール整備基本計画」を策定しました。この計画では、徳島市立文化センターの跡地に新しい大ホールが建設されることとなり、2023年4月から着工予定です。また、小ホール棟も建設されるため、新たな文化の発信場所としての期待が寄せられています。

新施設の建設に伴い、周囲の施設も統廃合されるなど、地域の文化活動の更なる充実が図られる見込みです。これにより、徳島市は今後も文化面での発展を目指し続けていくことでしょう。

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