徳川家広

徳川家広：徳川宗家第19代当主、評論家、翻訳家、作家としての多才な顔

徳川家広氏は、1965年2月7日に徳川宗家第18代当主・徳川恒孝氏の長男として東京に生まれました。幼少期をニューヨークで過ごし、学習院を経て慶應義塾大学経済学部を卒業後、ミシガン大学大学院で経済学修士号を取得。その後、国際連合食糧農業機関（FAO）に勤務し、コロンビア大学大学院で政治学修士号を取得（国際関係論）するなど、国際的な舞台で活躍するための素地を築きました。

多岐にわたる分野での活動

徳川氏は、政治経済評論家、翻訳家、作家として幅広い分野で活動しています。アメリカ映画『グリーン・ゾーン』の字幕翻訳や、「徳川家康没後400年記念 天下太平 徳川名宝展」のプロデュースを手がけるなど、文化的な活動にも貢献。2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』に合わせ、浜松城公園に建設される大河ドラマ館の名誉館長に就任しました。

政治家としての挑戦

2019年には、立憲民主党公認で参議院議員選挙に静岡県選挙区から立候補しましたが、惜しくも落選。その後、次期衆院選への立候補も見送るなど、政治の世界での挑戦は道半ばで終わりました。

政策・主張

徳川氏は、憲法改正に反対し、9条改憲にも反対の立場を取っています。外交・安全保障においては、先制攻撃や北朝鮮への圧力優先にも反対。日米同盟については評価しないと回答しています。一方で、選択的夫婦別姓制度や同性婚を可能とする法改正には賛成の意を示しています。アベノミクスや安倍晋三首相の政治手法についても批判的な見解を示しており、消費税率の引き上げにも慎重な姿勢です。

人物像

身長178センチ、体重105キロという体格の持ち主で、中学生の頃からゾンビ映画のファンである一面も持っています。評論家の宮崎哲弥氏とは慶大時代のゼミ仲間であり、親友であると述べています。ウイスキー愛好家であり、夏季は軽井沢で過ごすのが慣例となっています。

徳川家との繋がり

父は徳川宗家第18代当主の徳川恆孝氏であり、徳川家康からの血筋を受け継いでいます。2023年1月1日には、徳川宗家の家督を継承し第19代当主となりました。増上寺で「継宗の儀」が行われるなど、伝統を重んじる姿勢も持ち合わせています。

著書・翻訳書

徳川氏は、『バブルの興亡 日本は破滅の未来を変えられるのか』や『自分を守る経済学』など、多数の著書を出版しています。また、『新上海』や『戦争で儲ける人たち ブッシュを支えるカーライル・グループ』など、海外の書籍の翻訳も手がけています。

まとめ

徳川家広氏は、徳川宗家第19代当主として、伝統を重んじながらも、政治経済評論家、翻訳家、作家として多岐にわたる分野で活躍しています。その国際的な視野と幅広い知識を生かし、現代社会の課題に積極的に取り組む姿勢は、多くの人々に影響を与えています。

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