志摩マリンランド
志摩マリンランドは、
三重県志摩市の賢島で
1970年に開館し、2021年
3月31日まで営業していた水族館です。近鉄グループに属しており、「マンボウの泳ぐ水族館」として名を馳せました。特に、ここでは日本で初めてニシキアナゴの生息を確認し、その
和名の命名にも関与しました。
施設概要
水族館は本館と古代水族館の二つの施設から成り、
シーラカンスをはじめとする
古代魚の化石や、生きた化石として知られる
カブトガニやオウムガイの展示も行われていました。この他にも、館外ではともやま公園を利用した磯観察会などのイベントも実施し、訪問者に水の世界の魅力を伝えていました。
また、志摩マリンランドでは海女による餌付けの実演や、
ペンギンと触れ合える体験イベントが開催され、施設のアクセスが良好なことから多くの観光客が訪れていました。
館内の詳細
館内の開館時間は、通常は午前9時から午後5時まででしたが、7月と8月の夏季シーズンは午後5時30分まで延長されました。入場料は大人1,500円、中高生1,000円、小学生600円、幼児は300円で、周辺の観光施設との連携による割引券も利用可能でした。
駐車場は無料で、乗用車約120台、バス14台分のスペースがありました。施設全体の面積は43,221
平方メートルに及び、多彩な展示が主体的に行われていました。
歴史と成果
志摩マリンランドは、近鉄グループの観光の拠点の一つとして開館。当初は
近畿日本[[鉄道]]が観光客誘致を目的として設立し、特に
1981年からはマンボウの飼育を開始しました。現在でもマンボウの飼育は注目され続け、
2016年時点では特大の水槽で5匹を飼育していました。
また、さまざまな珍しい生物の飼育にも成功しており、世界記録を持つホシエイの飼育や、2013年には特異な模様を持つ
カンパチが発見されるなど、その名を広めるエピソードも数多くあります。さらに、特別駅長に任命された
ペンギン「志摩ちゃん」や、
皇族の訪問なども話題となりました。
休止とその後
2021年に営業を休止する決断がなされましたが、この主な理由は施設の老朽化にありました。新型コロナウイルスの影響も考慮されましたが、最終的には設備の維持管理が難しくなったためです。休止に伴い、従業員は近鉄グループ内での別の業務へと振り分けられることになり、生き物は他の施設へと移送されることが決定しました。
交通アクセス
志摩マリンランドへのアクセスは非常に便利で、近鉄志摩線の賢島駅からは歩いて2-3分の距離に位置していました。
自動車の場合、伊勢
自動車道の伊勢西ICや伊勢ICからもアクセスが良好です。
近隣の観光施設
周辺には近鉄グループが運営する観光施設が多数あり、観光客は志摩マリンランドと併せて訪れることができました。賢島の美しい風景や文化も相まって、多くの人々に愛される存在でした。吉兆に恵まれ、地域の魅力を伝える役割も果たしていました。