志賀俊之

志賀俊之について

志賀俊之（しが としゆき）は、1953年9月16日に和歌山県和歌山市で生まれた日本の実業家です。彼はINCJ（産業革新機構）の代表取締役会長を務めるほか、武田薬品工業やダイナミックマップ基盤においても社外取締役を務めており、その経歴は非常に多岐にわたります。日産自動車では取締役や最高執行責任者（COO）としての役割を果たし、これまでに多くの要職を歴任してきました。

学歴とキャリアの始まり

志賀は小学校4年時に新宮市へ移り、その後は打田町で中学・高校時代を過ごしました。再び和歌山市に戻り、和歌山県立那賀高等学校を経て1976年に大阪府立大学経済学部を卒業します。同年に日産自動車に入社し、初めての配属先は自動車関連ではなくマリーン事業部でした。彼のキャリアはここから始まりましたが、その後は海外駐在を経験し、アジア大洋州営業部ジャカルタ事務所長及び企画室長を務めるなど、国際的な営業に関与しました。

日産自動車での成長

1999年に日産がルノーと提携し、カルロス・ゴーンがCEOとなると、志賀もアライアンス推進室長を兼任し、日産リバイバルプランの立案・推進に貢献しました。彼のリーダーシップのもと、2000年からは常務執行役員として海外市場を担当し、高い成果を上げました。2005年には最高執行責任者（COO）に就任し、同年には代表取締役にも就任します。

経済界での影響力

志賀は日産自動車の副会長を務め、2010年には日本自動車工業会の会長や自動車公正取引協議会の会長も兼任しました。2015年には産業革新機構の会長に就任し、その後も経済界での重要なポジションを担ってきました。また、2016年からは武田薬品工業の社外取締役としても活動を開始し、2020年にはダイナミックマップ基盤の社外取締役に就任しています。

テレビと著作

志賀は2005年に放送されたテレビ番組『日経スペシャル ガイアの夜明け』に出演し、その功績や見解を広く知れ渡らせました。また、著書としては『知識ゼロからの人を動かす「聞く力」』（2014年）に寄与し、これは多くの読者に影響を与えています。

結び

志賀俊之のキャリアは多様でありながら、彼のビジョンとリーダーシップは日本の自動車業界だけでなく、広く経済界にも影響を与えてきました。彼は実務型リーダーとして、業績向上に寄与し続けています。

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