愛媛信用金庫

愛媛信用金庫の概要

愛媛信用金庫（えひめしんようきんこ）は、愛媛県松山市に本店を構える信用金庫です。金融機関コードは1860で、地域では「あいしん」の愛称で親しまれています。前身となる信用組合から成長し、現在では愛媛県内で最大の規模を誇りますが、営業範囲は松山市及びその近隣に限られています。信用金庫の合併を通じて、市場の競争力を保ちながら、より多くの顧客に質の高いサービスを提供しています。

沿革

愛媛信用金庫の歴史は、1906年に設立された八幡浜信用組合に始まります。続いて、1913年には松山信用組合が設立され、1928年には伊豫信用組合が誕生しました。これらは後に信用金庫法に基づき改組されました。1970年には、今治信用金庫と松山信用金庫が合併し、愛媛信用金庫が誕生しました。

以降、愛媛信用金庫はさまざまな合併を経て規模を拡大し、1972年には八幡浜信用金庫とも合併しました。1974年には松山市二番町に本店を新築移転し、預金や為替のオンラインサービスを開始しました。それ以降も多くの金融商品やサービスを展開し、地域の金融機関として確固たる地位を築いてきました。

サービス内容

愛媛信用金庫は、預金や融資だけではなく、国債や株式の取り扱い、保険や年金商品の販売など、様々な金融サービスを提供しています。特に、オンラインバンキングやATMの利用拡充に力を入れ、顧客の利便性を高めています。

さらに、地域貢献の一環として、子育て支援ネットワークを設立し、愛媛県内の子育て世帯を支援しています。2018年には、振込サービスの24時間対応を開始し、急速に変化する金融環境に柔軟に対応しています。

経営理念

2006年には新しい経営理念とコーポレートスローガンを制定し、「愛ある街のホームドクター」として地域密着型のサービスを強化しています。この理念の下、顧客の信頼に応え、持続可能な成長を目指しています。

近年の動向

2020年には社内のハラスメント問題が発覚し、当時の理事長が辞任する事態がありました。この問題を踏まえ、経営体制の見直しや改善に向けた取り組みが進められています。

現在、愛媛信用金庫は愛媛県全域と香川県の観音寺市、三豊市に営業地域を広げており、地域の発展に寄与するために邁進しています。顧客のニーズに応えるため、サービスの充実化を図る一方で、信頼される金融機関としての責任を果たしています。

関連会社

愛媛信用金庫は、愛媛信友株式会社やあいしんビジネスサービス株式会社などの関連会社を持ち、不動産の賃貸業務やATMの監視・保守業務を行っています。地域の皆様の生活を支えるために、様々な分野でサービスを展開しています。

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