愛媛県美術館

愛媛県美術館の魅力

愛媛県美術館（えひめけんびじゅつかん）は、松山市堀之内に位置し、1998年に開館しました。この美術館は、1970年に設立された愛媛県立美術館を前身としており、県内の文化的な拠点として多くの芸術作品を展示しています。

施設概要

本館

本館は、1階と2階から成り立っており、1階には企画展示室、講堂、ハイビジョンギャラリー、喫茶室、図書コーナーがあります。一方、2階には常設展示室と特別展示室、研修室が整備されており、訪れる人々に多様な芸術体験を提供しています。

南館

南館は1970年に県立美術館として開館し、1階から3階には県民ギャラリーが設置されています。また、県民アトリエやふれあいアートセンターも併設されています。しかし、2016年6月から南館は休館しており、工事が進められています。この工事は、発見された水路の遺構を保護するために工期が延びています。これにより、県民ギャラリーを利用した春季県展などのイベントも新館にて行われることとなりました。

分館

分館としての役割を持った萬翠荘は、1922年に旧松山藩主の子孫によって建設されました。愛媛県立美術館の分館として1979年から多くの芸術作品を展示していましたが、2009年4月に指定管理者制度に伴いその機能は廃止されました。

主な収蔵品

愛媛県美術館は多くの素晴らしい収蔵品を誇ります。特に西洋美術のコレクションには、ジャン＝バティスト・カミーユ・コローの「ヴィル=ダヴレー 白樺のある池」（1855-60年頃）や、クロード・モネの「アンティーブ岬」（1888年）などがあります。また、日本画の分野でも、松本山雪の「馬之図屏風」や、竹内栖鳳の「花の山」などが展示されています。

その他、日本洋画やポスター作品なども所蔵しており、杉浦非水のリトグラフ作品などもあり、幅広い美術ジャンルにわたるコレクションが魅力を発信しています。

利用情報

愛媛県美術館は、毎日開館していますが、月曜日は休館日となっています。ただし、祝日にあたる場合や、毎月第一月曜日は開館しており、翌火曜日が休館日となります。開館時間は朝9時40分から夕方6時までで、入館は17時30分まで可能です。

アクセス

美術館へのアクセスは非常に便利です。JR松山駅から市内電車を利用して5分ほどで「南堀端 愛媛県美術館前」に到着し、徒歩1分の距離です。また、松山観光港からはリムジンバスを利用し、約30分で「市駅」に到着後、徒歩5分の位置です。松山空港からも車で約15分の利便性があります。

周辺施設

美術館の周囲には、愛媛県立図書館や松山城、城山公園などの観光名所が点在しており、訪れる方々はアート鑑賞の合間に散策も楽しむことができます。

愛媛県美術館は、地域に根ざした美術館として多くの人々に愛されており、今後も文化・芸術の発信地として重要な役割を果たしていくことでしょう。

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