愛鷹広域公園多目的競技場

愛鷹広域公園多目的競技場

愛鷹広域公園多目的競技場は、静岡県沼津市にある施設で、陸上競技や球技が行える競技場として多くの地域住民に親しまれています。この競技場は、静岡県が所有しており、あしたかスポーツ＆ネイチャーパートナーズが運営と管理を行っています。代表団体はミズノ株式会社であり、地元のスポーツ関連NPO法人や企業と連携して施設の運営が進められています。

歴史

この競技場は、1996年に開場され、県営の陸上競技場としては、静岡市の草薙総合運動場に次ぐ設置となりました。県営の陸上競技場は他にエコパスタジアムがあり、合わせて3つの施設が存在します。愛鷹競技場は静岡県東部エリアで初めての本格的な陸上競技場として位置づけられ、この地域ではこれまで観客席のない香陵グラウンドや富士市の競技場を利用していました。

陸上競技では、東部選手権や高校選手権、中学通信陸上といった大会が行われ、多くの選手が集まる場となっています。また、過去にはジヤトコサッカー部がホームスタジアムとして利用していましたが、現在はアスルクラロ沼津がこの地を本拠地としています。

施設概要

競技場は日本陸上競技連盟の第2種公認を受けており、陸上トラックは400メートルにわたって8レーンあり、全天候型の舗装が施されています。フィールドは天然芝で、107メートル×70メートルの広さがあります。また、照明設備は2基の照明塔を備えており、最大で1500ルクスの照度を実現しています。

観客収容数は、メインスタンドに5000人、芝生のバックスタンドにも5000人収容可能です。ただし、Jリーグの規定により、芝生席は公式な収容人数に含まれないため、登録できるのはメインスタンドの5056人となっています。そのため、ホームとビジターの応援席の配置に工夫があり、2022年度には両サイドの応援席の配置入れ替えを行い、観客の動線を改善しました。

ただし、愛鷹競技場はJ2・J1の基準を満たしていないため、アスルクラロ沼津は2018年以降から地域サッカースタジアムの改築や照明設備の改善に取り組んできました。特に、2021年には照度が500ルクスしかなかったため、これを1500ルクス以上に引き上げる必要があり、クラウドファンディングを通じて支援を募りました。その結果、2023年にはJ3ライセンスが交付され、ナイター開催が可能になりました。

公園内のその他の施設

愛鷹広域公園には、野球場や補助競技場として使用できるスポーツ広場、多目的広場、テニスコートなどもあります。これにより、地域において幅広いスポーツ活動の場が提供されています。

交通アクセス

アクセスは、JR沼津駅北口のバスターミナルから出ている「富士急シティバス」を利用することができ、土日祝日には「あしたか運動公園」行きのバスが運行されています。また、車でのアクセスも良好で、沼津駅からは約12分で到着可能です。Jリーグのホームゲーム会場として利用される際は、臨時バスや駐車場も準備され、多くのファンに利用されています。

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