持株会

持株会とは

持株会とは、会社が提供する持株制度を利用して、従業員や役員、取引先などが自社株式を取得するための組織です。持株制度は、参加者が資金を拠出して会社の株式を取得する仕組みで、これにより参加者は手軽に自社株投資を行うことができます。

持株会のメリット

持株会に参加する主なメリットは、以下の通りです。

参加者（従業員など）のメリット
少額からの投資が可能
手間をかけずに株式を取得できる
ドル・コスト平均法などを用いてリスクを分散できる
奨励金が支給される場合がある（従業員持株会など）
会社側のメリット
安定株主の形成
従業員の会社への帰属意識向上
株価に対する関心の向上

持株会の種類

持株会には、主に以下の種類があります。

1. 従業員持株会
会社および子会社の従業員が、自社株式の取得を目的とする組織です。
組織形態は、民法第667条第1項に基づく組合です。
多くの企業では、従業員持株会の加入者に奨励金が支給されています。
「社員持株会」とも呼ばれますが、この場合の「社員」は株主としての意味を含みません。
2. 拡大従業員持株会
非上場会社の従業員が、親会社などの上場企業の株式を取得する目的で設立される組織です。
複数の非上場企業の従業員で「グループ従業員持株会」を設立できるなどの特例を除き、従業員持株会に準拠します。
3. 役員持株会
会社の役員が自社株式の取得を目的とする組織です。
従業員持株会とは別の組織として運営されます。
4. 取引先持株会
会社の取引先が、当該会社の株式を取得する目的で設立される組織です。
取引先は、当該会社が指定します。

株式の取得方法

持株会で株式を取得する際には、一般的に以下の方法が用いられます。

ドル・コスト平均法
一定金額を定期的に株式購入に充てることで、価格変動のリスクを抑える手法です。

注意点

持株会への参加は任意ですが、企業によっては加入が推奨される場合があります。
株価が下落した場合、投資額が減少するリスクがあります。
持株会から株式を売却する際には、手続きや税金について確認が必要です。

関連情報

持株会に関するより詳細な情報や制度については、以下の情報を参照してください。

信託型従業員持ち株制度
従業員持ち株制度の一種で、信託を活用した制度です。
日本証券業協会 持株制度に関するガイドライン
持株制度に関する詳細なガイドラインが掲載されています。
従業員持株会状況調査 - 日本取引所グループ
従業員持株会の状況に関する調査結果が公開されています。

もう一度検索