新井里美

新井里美（あらい さとみ）

新井里美（あらい さとみ）は、日本の代表的な女性声優であり、埼玉県与野市出身で、1980年に生まれました。彼女は新井声作所の代表として、さまざまなアニメや劇場作品で多岐にわたる役柄を演じてきました。夫は同じく声優として活躍する下山吉光です。

経歴

新井は高校時代に放送部に所属し、図書館に通いつめていたことがあり、1997年には「欽ちゃんの全日本仮装大賞」にも出場した経験があります。その一方で、声についてはコンプレックスを抱えており、自身が表現することに対して不安を感じていたようです。埼玉県立浦和西高等学校を卒業後、大学進学の予定を立てていましたが、様々な事情により進学の道を断念。彼女は子供の頃から常に「声が変だ」と言われ続けた過去を振り返り、高校時代に演じた舞台を通じて、本格的に声優という職業に進む決意を固めました。専門学校である東京アナウンス学院放送声優科での学びを経て、ゆーりんプロに所属し、キャリアをスタートさせました。

2001年に、洋画『私はケイトリン』の主人公・ケイトリン役で声優デビューを果たしました。その後は主に吹き替え作品で活動し、ニッチな役を多く演じてスキルを磨いていきました。しかし、2005年以降はアニメへの出演も増加し、『とある魔術の禁書目録』シリーズで演じた白井黒子役を通じて広く注目されるようになります。この作品では共演者とともに声優アワードの助演女優賞を受賞するなど、大きな成果をあげました。

2010年6月、ブログを通じて一定期間の休養を発表しましたが、最初は短期間の休みのつもりだったために、すぐに復帰を果たすことを宣言しました。その後、2012年にはフリーとして活動を開始し、その年の暮れには結婚と息子の誕生を公表。彼女がプライベートを公表することに一度は躊躇していたことには理由があり、ファンとの距離やプライバシーについて深く考えた結果でした。

さらに2016年には自身の声優事務所「新井声作所」を設立し、代表として新たな挑戦を始めることになります。

人物・エピソード

愛称は「さとみん」や「サトミー」で親しまれていますが、本人は「さとみっこ」と呼ばれることを好んでいます。趣味としては日記や手紙、映画鑑賞、そして体操などが挙げられ、特技には料理や早口言葉が含まれています。剣道や書道の資格を持つ彼女は、結婚を機に鉄道への興味を持つようになりました。自身のブログやSNSにて鉄道についての話題を度々投稿しています。

代役について

休業中の妊娠・出産に伴い、一部の役には代役が立てられていましたが、その際にも引継ぎが行われスムーズに収録が続けられました。

出演実績

新井里美の活躍はテレビアニメはもちろんのこと、映画やドラマCD、ゲームなどにわたって多岐にのぼります。名作と評価される作品に参加しており、例えば『名探偵コナン』や『灼眼のシャナ』など、多くの人気キャラクターを演じました。また、彼女の柔軟な演技力は、様々な役において視聴者を楽しませており、今後も更なる活躍が期待されています。

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