新富山口駅

新富山口駅について

新富山口駅（しんとやまぐちえき）は、富山県富山市下冨居二丁目に位置し、あいの風とやま鉄道線に属する駅です。2015年3月の北陸新幹線開業に伴う経営移管後、あいの風とやま鉄道が新設した2番目の駅として2022年に開業しました。

駅の歴史

新富山口駅の設置に関する最初の動きは2014年6月に始まりました。この年の6月17日には駅の設置位置が決定され、2019年7月には北陸信越運輸局による設置認可が下り、その後、2020年に着工されました。さらに、同年10月20日から11月18日まで、駅名を公募した結果、2月に「新富山口駅」という名称が決まりました。2022年3月12日に正式に開業し、地域の新たな交通の玄関口としての役割を果たしています。

駅名の由来

駅名は、新たに開発される富山操車場跡地や周辺の発展を期待して名付けられました。駅名公募では、787件の応募があり、最終的に3番目に多く寄せられた「新富山口」が採用されました。しかし、「新富山」という候補はかつて存在した駅名でもあり、その名残を感じさせます。

駅の構造

新富山口駅は、相対式ホーム2面2線を有する無人駅であり、各ホームに待合室が設けられています。駅舎は東西に2か所あり、跨線橋で結ばれています。幹線鉄道の活性化事業の一環として設置され、総事業費は約15億4千万円に及びます。この中にはホームやエレベーター、券売機などの整備費用が含まれています。乗降用ロータリーや公衆トイレ、パークアンドライド用駐車場が設置されている東口と、住宅地に接する西口は異なる用途に対応しています。

利用状況

2022年度の1日平均乗車人員は243人であり、開業時には約2,548人の利用者を見込みました。特に通勤時間帯は600人から1,000人の利用が期待されています。

駅周辺の施設

新富山口駅の周辺には多くの施設があります。JR貨物の富山貨物駅、富山地方鉄道の粟島駅、様々な公園や病院、商業施設が点在しています。国道8号や各種県道にもアクセスが良好です。

バス路線

2024年の時点では駅前に直接乗り入れるバス路線は存在しないものの、近隣の下冨居口バス停からは複数の循環バスが利用可能です。

新富山口駅は、地域の活性化を後押しする重要な交通知です。今後の発展が期待されるこの駅は、富山市の中心市街地へのアクセス向上にも寄与することでしょう。

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