あいの風とやま鉄道

あいの風とやま鉄道株式会社

あいの風とやま鉄道株式会社は、富山県富山市を本拠地としている第三セクター方式の鉄道事業者です。2012年に設立され、主に富山県内の並行在来線を運営する役割を果たしています。

概要

北陸新幹線の長野-金沢間が延伸された際、JR西日本から経営が分離された北陸本線富山県内区間の倶利伽羅駅から市振駅までの約100.1キロメートルを担うこととなり、設立されました。設立時の資本金は15億円で、富山県とその周辺の市町村、民間企業が出資しています。

社名にある「あいの風」は、沖から吹く北東の風を指し、地域の豊作や豊漁を運ぶ風として県民に愛されています。これにちなんで、地域に幸せを運ぶ鉄道としての理念を表現しています。

沿革

2012年7月に「富山県並行在来線準備株式会社」として設立され、その後名称が決定しました。2015年に運行スタートし、多くの駅においてICカード「ICOCA」を導入するなど、利便性の向上に努めています。

特に、運行開始から数年で観光列車「一万三千尺物語」やイベント列車「とやま絵巻」の運行を開始し、地域を訪れる人々に対して魅力的な交通手段を提供しています。

路線・駅

あいの風とやま[[鉄道線]]は、倶利伽羅駅から市振駅間を結ぶ100.1キロメートルの路線を有し、全20駅が管理下に置かれています。富山駅では新幹線との接続もあり、通勤や観光にとって重要な役割を果たしています。各駅では特色ある接近・入線メロディが流れ、利用者に親しまれています。

運賃と料金

あいの風とやま鉄道の運賃設定は、開業後5年間においては通勤や通学定期券がJRの運賃の1.12倍に設定され、その後は段階的に増加するよう計画されています。入場券やライナー券も設定されており、利用者の利便性を考慮した価格設定がなされています。

車両

鉄道の運営にあたり、あいの風とやま鉄道は様々な車両を保有しています。中でも521系と呼ばれる電車は、地域の自然を反映したカラーリングが施されており、観光列車としても利用されています。また、除雪用のディーゼル機関車も駐留し、冬季の運行にも備えています。

未来への展望

現在、あいの風とやま鉄道は、JR西日本の城端線や氷見線の運行を引き継ぐことに合意しています。この新たな展開は、地域の交通利便性の向上だけでなく、観光面でも重要な役割を果たすことが期待されています。

あいの風とやま鉄道株式会社は、地域の魅力を再発見しながら、未来へ向けてさらなる発展を目指しています。

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