新浪

新浪公司について

新浪公司（シンランこうし、英語: Sina Corporation）は、中国の上海市浦東新区を本社に持つ著名なインターネットサービスプロバイダーです。本社は中国経済の中心地の一つであり、同社は特にポータルサイト「新浪網」（SINA.COM）やミニブログプラットフォーム「新浪微博」で知られています。

名称に関する問題

しかし、同社名やドメイン名の「SINA」という言葉は、日本語において蔑称として使われていた「支那」と同じ発音であるため、批判の対象となったことがあります。1946年、日本の政府は当時の中華民国からの通達を受け、支那という名称が差別的な意味合いを持つため、その使用をやめるように呼びかけられました。この影響で、日本国内でも「支那」の使用は控えられるようになりましたが、現在でも地名（東シナ海、南シナ海など）や一部の文化的な文脈での使用が残っています。一方で、「支那」に関する学術的な視点では、ラテン語のSINAが語源であり、差別的な意味はないという意見も存在しています。新浪は、自社の名称を「SinoChina」の造語であると説明しています。

歴史的な背景

新浪の原点は、1993年に設立された四通利方信息技術有限公司にまで遡ります。1998年には新浪公司が設立され、その後、四通利方は華淵資訊会社と合併し、中国国内で初のウェブサービスの一つとなる新浪網を開始しました。 2000年4月にはNASDAQに上場を果たし、初期の中国インターネット企業として注目を集めました。

続いて、2005年には人気のブログプラットフォームである「新浪博客」を立ち上げ、次いで2009年にはソーシャルメディア形式のミニブログ「新浪微博」が公開されました。新浪微博は、瞬時に情報を共有できる仕組みを提供し、急速にユーザー数を増やしました。さらに、同社は2008年にLCD広告会社のフォーカスメディア社を買収し、中国市場最大のメディア及び広告企業としての地位を確立しました。

2020年には、株式の非公開化に関する合意に至り、ナスダック上場のアメリカ預託株式（ADS）がNew Wave MMXVによって買い取られる運びとなりました。

提供する主なサービス

新浪が運営するサービスには、以下のようなものがあります：

• - 新浪博客: ブログプラットフォーム。
• - 新浪微博: ユーザーが短文を投稿し、情報をリアルタイムで共有できるミニブログ。
• - MySinaBlog: 香港地域で提供されていたオンラインログスペース等のサービス（2020年4月に終了）。
• - 新浪雲: クラウドコンピューティングプラットフォーム。
• - 新浪メール: 無料メールサービス。

これらのサービスを通じて、新浪は中国国内外のユーザーにとってなくてはならない存在となっています。今後も、新しい技術やサービスを通じて、利用者のニーズに応え続ける企業であり続けることでしょう。

もう一度検索