日向東臼杵広域連合

宮崎県日向東臼杵広域連合：地域課題解決のための広域連携

日向東臼杵広域連合は、宮崎県日向市と東臼杵郡の1市2町2村（日向市、東郷町、門川町、美郷町、西郷村、南郷村、北郷村、諸塚村、椎葉村）が連携して地域課題を解決するために設立された広域連合です。2001年4月1日の発足以来、地域住民の生活向上に貢献しています。

多様な自治体による協働

広域連合には、人口規模や地理的条件が異なる多様な自治体が参加しています。それぞれの自治体が抱える課題は異なっており、広域的な視点での対応が求められます。日向東臼杵広域連合は、これらの自治体が協力して、効率的で効果的な行政サービスを提供することを目指しています。

主要事業：地域全体の資源管理

広域連合の主な事業は、廃棄物処理、火葬場運営、ごみ処理施設の管理運営です。特に、一般廃棄物最終処分場の設置・管理・運営は、広域連合設立の主要な目的の一つでした。この事業を通じて、各市町村の資源の有効活用と環境保全に貢献しています。具体的には、東臼杵南部広域最終処分場（仮称）の運営、日向地区斎場東郷霊苑の管理、清掃センターの運営などが挙げられます。

歴史と変遷：段階的な連携強化

広域連合設立以前は、いくつかの段階を経て自治体間の連携が進められました。1972年には日向市と東郷町が「日向・東郷衛生施設組合」を設立し、し尿処理やごみ処理を共同で開始しました。その後、他の自治体が順次参加し、組合の業務範囲も拡大していきました。1998年には「日向入郷広域行政研究会」が設立され、広域連合設立に向けた議論が進められました。最終的に、2001年4月1日、日向東臼杵南部広域連合として発足し、2014年4月1日に現在の名称に変更されました。この間、合併や編入など自治体間の組織再編も伴いながら、広域連携は着実に進展しました。

具体的な取り組み：効率化とサービス向上

広域連合は、各自治体が単独で実施するよりも効率的かつ効果的な行政サービスの提供を目指しています。例えば、共同で運営する最終処分場は、各市町村が個別に施設を建設・運営する場合と比較して、コスト削減や環境負荷軽減に繋がっています。また、火葬場についても、広域的な運営によって、設備の老朽化対策やサービスの向上に努めています。

今後の展望：持続可能な地域社会の実現

日向東臼杵広域連合は、今後も地域住民の生活向上に貢献するため、広域的な課題解決に取り組んでいく必要があります。人口減少や高齢化といった課題に対応するため、効率的な行政サービスの提供や、地域資源の有効活用が重要です。また、環境問題への対応、災害対策、地域活性化など、様々な課題に柔軟に対応していくことが求められます。持続可能な地域社会の実現に向け、広域連合の果たす役割はますます大きくなっていくでしょう。

関連施設

東臼杵南部広域最終処分場（仮称）
日向地区斎場東郷霊苑
* 清掃センター

まとめ

日向東臼杵広域連合は、複数の自治体が連携することで、地域課題の解決、効率的な行政運営、そして住民サービスの向上に貢献しています。今後も、変化する社会情勢に対応しながら、地域の発展に重要な役割を果たしていくことが期待されます。

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