日本ケミコン

日本ケミコン株式会社とは

日本ケミコン株式会社は、東京都品川区に本社を置く、電子部品の開発・製造・販売を行う企業です。特にアルミ電解コンデンサや電気二重層キャパシタを主力製品とし、その品質は世界中で高く評価されています。

沿革

日本ケミコンの歴史は1931年に始まります。当初は合資会社佐藤電機工業所として設立されましたが、1947年に株式会社化され、日本ケミカルコンデンサー株式会社という名前に変更されました。その後、1963年に現在の社名に改称します。1970年には東京証券取引所第2部に上場し、1977年には第1部に指定替えされました。1981年には「日本ケミコン株式会社」として活動を続けています。

1995年には山形県長井市に本社を持つマルコン電子を吸収合併し、1997年には三井石油化学工業から磁性材料事業を取得。2023年には全製品ブランド名を「CHEMI-CON」に統一し、新ロゴで新たなスタートを切りました。

主な製品

日本ケミコンは以下のような多岐にわたる製品を提供しています。

- アルミ電解コンデンサ: 非固体電解コンデンサと導電性高分子固体電解コンデンサを含み、世界的にNo.1のシェアを誇ります。
- 電気二重層キャパシタ: 「DLCAP」として販売されており、MAZDAのi-ELOOPシステムなどで採用されています。
- 積層セラミックコンデンサ: 特に大形サイズに特化した製品を展開。
- フィルムコンデンサ: マルコン電子より受け継がれた製品です。

また、バリスタやインダクタ、モジュール、シリコンウエハなど、様々な電子部品も製造しており、安全で高性能な電子機器の基盤を支えています。

主な拠点

同社の本社は東京都品川区にあり、新潟、茨城、岩手、宮城、福島など各地に工場を持つなど、国内全域での生産体制を整えています。また、海外にも数多くの関係会社を展開し、アメリカやドイツ、韓国、中国などでグローバルな事業を展開しています。

スポーツ活動

日本ケミコンは1986年に女子陸上競技部を立ち上げましたが、2014年に業績不振により無期限休部となりました。その間に、多くの優秀な選手が輩出され、国内外の競技会での活躍がありました。

不祥事

しかし、近年は2014年のカルテル問題が大きな話題となりました。価格カルテルの疑いにより、複数の企業と共に捜査され、罰金を科せられました。国内外で複数の制裁金や和解金を支払っており、企業の信頼回復が求められています。これらの歴史を踏まえ、日本ケミコンは新たな方向性での再出発を図っています。

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