日本広告審査機構

公益社団法人日本広告審査機構（JARO）について

公益社団法人日本広告審査機構、略称JAROは、日本において広告に関わるさまざまな問題を扱う自主的な審査機関です。この組織は内閣府や経済産業省の許可を受け、主に広告主、広告を掲載する媒体、広告制作業者といった広告関連の企業によって構成されています。

機関の目的

JAROの主な業務は、広告に対して寄せられた苦情や疑問、特に誇大広告や誤解を招く表示についての審査です。2014年度には5,110件の苦情が受付され、その中の3,028件が実際の苦情でした。この機関は、広告主に対して適切な改善を求める役割を担っています。

ただし、JAROはあくまで自主的な機関であり、消費者庁やその他の行政機関のような法的権限はありません。そのため、法令違反の可能性が高い場合には、注意や警告を行うにとどまります。

審査対象外の広告

JAROでは、広告のすべてを審査しているわけではありません。政治や宗教に関する広告、予測に基づくギャンブル広告、占いに関するものなどは、意見広告として日本国憲法で保障さているため審査対象外です。また、裁判中の広告や、特定の効果を測定する必要がある広告も対象から外れています。

事務局の所在地

JAROの事務局は東京と大阪に位置しており、特に東京都中央区銀座と大阪府大阪市に事務所があります。以前は札幌や名古屋に事務局もありましたが、現在は廃止されています。広域な相談に対応するためにはこれらの事務局を利用することが推奨されます。広告関連のトラブルについては、消費生活センターに相談する方が適切な場合もあります。

JAROの告知CM

JAROは、広告自粛やCM枠の余剰時に代わりの告知CMが放送されることが多いです。特に震災や重大な事件時に頻繁に目にすることがあります。JAROの公式サイトでは、現在放送中のCMを視聴できるほか、印刷メディアにおける広告も確認できます。ただし、NHKでは民間広告の放送がないため、JAROのCMは放送されていません。

歴代キャラクター

JAROのCMではいくつかのキャラクターが登場しており、現在はコミカルなアニメCMが放送されています。特に「ウソぴょん」「コダイ」「まぎらワシ」といったキャラクターは、広告の問題を啓発するために親しまれています。過去には多くの著名人や動物もキャラクターとして重用されており、それぞれのCMが広告に対する意識を高める役割を果たしてきました。

まとめ

公益社団法人日本広告審査機構（JARO）は、広告界の健全性と透明性を保つため、様々な活動を行っています。広告に関する苦情の受付や、適切な情報提供を通じて、消費者と広告主、媒体との信頼関係の構築を目指しています。広告に関する疑問や問題がある場合は、ぜひJAROに相談してみることをお勧めします。

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