消費生活センター

消費生活センターとは

消費生活センター（しょうひせいかつセンター）は、地方公共団体によって設立された行政機関で、消費者が直面するさまざまな問題に対して支援を行います。具体的には、事業者に関する消費者の苦情や相談を受け付けており、さらに消費者への啓発活動や生活に役立つ情報の提供も行っています。

設置義務と名称の多様性

消費者安全法により、都道府県は消費者からの苦情を扱う施設の設置が義務付けられており、これにより市町村にも設置の努力義務が課されています。このため、消費者相談を行う施設は「消費生活センター」という名称に限らず、さまざまな名称が使用されています。具体的には、消費者センター、消費者相談室、消費者生活センター、生活科学センター、市民生活センターなどがあり、市民相談室が同様の役割を担うこともあります。

国民生活センターとの連携

センターは国民生活センターと連携し、悪質な商法や製品による事故等に関する情報交換を行っています。また、消費生活相談のデータベースを共有したり、消費生活相談員の研修を実施したりするなど、消費者の安全と安心を守るための活動を行っていますが、国民生活センターの下部組織ではありません。

消費者ホットラインの設立

消費者庁が設立された後、全国的に統一された電話番号を用いて「消費者ホットライン」が開設されました。このホットラインは0570-064-370で、音声ガイダンスに従って郵便番号などを入力すると、最寄りの消費生活センターへ接続される仕組みとなっています。ホットラインの導入当初は全国一斉に開始される予定でしたが、作業の遅延により、最初は福島、山梨、島根、香川、沖縄の5県で2009年9月14日に先行開始され、2010年1月12日には全国で利用可能となりました。

接続に関する注意点

ただし、発信や受信の回線には制限があります。直収電話やIP電話、プリペイド式携帯電話、PHSからは接続できないことがあります。また、祝祭日やセンターが混雑している際の接続も難しい場合があります。その際は、自治体の電話回線が直収電話やIP電話の場合には相談窓口の別の番号を案内され、休庁日の場合には国民生活センターへの接続となります。最寄りのセンターが話中の場合は、「平日バックアップ相談」として国民生活センターの電話番号が案内されます。

新しい発信番号188の導入

さらに、2015年7月1日から「イヤや！」の語呂合わせを利用した番号「188」の運用が始まり、こちらもナビダイヤルを利用しているため通話料が発生します。このように、消費生活センターは消費者の安全を守るための重要な役割を果たしています。

まとめ

消費生活センターは消費者の窮状をサポートし、各種情報を提供する重要な機関です。国民生活センターや消費者ホットラインとの連携を通じて、消費者の権利を守る取り組みを進めています。

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