日本流行色協会

一般社団法人日本流行色協会（JAFCA）は、カラーデザインの向上を目的として活動する団体です。1953年の設立以来、日本のカラートレンドを牽引し、多様な分野で色彩文化の発展に貢献しています。

JAFCAの活動

JAFCAの中核をなす活動は、トレンドカラー情報の提供です。世界的なカラートレンドの方向性を議論するインターカラー（国際流行色委員会）に日本代表として参加し、そこで得られた情報をもとに、日本の市場に合わせたトレンドカラーを予測、提案しています。これらの情報は、アパレル、インテリア、コスメティックなど、幅広い業界の製品開発に役立てられています。

さらに、JAFCAは色彩に関する教育・啓蒙活動にも力を入れています。カラーデザインに関するセミナーや講座を開催することで、専門家や一般の方々への知識普及に努めています。また、専門誌『流行色』を年4回発行し、最新のカラートレンド情報や市場分析などを提供しています。

優れた自動車のカラーデザインを表彰する『オートカラーアウォード』もJAFCAの重要な活動です。1999年から開催され、革新的なカラーデザインに光を当てることで、自動車業界における色彩デザインの向上に貢献しています。

会員向けには、個別のカラーコンサルティングなども行っています。企業やデザイナーに対して、最適なカラー戦略の立案支援など、個別ニーズに合わせたサポートを提供しています。

インターカラーとの連携

インターカラーは、1963年に日本、フランス、スイスの3ヶ国によって設立された国際的な組織です。世界で最も早くカラートレンド情報を発信することで知られており、世界のカラーデザインの方向性に大きな影響を与えています。JAFCAは、設立当初から日本代表としてインターカラーに参加し、国際的な視点を取り入れながら、日本のカラートレンド情報を発信しています。

JAFCAカラー

JAFCAは、インターカラーの情報と国内市場の動向を分析し、独自に『JAFCAカラー』を発表しています。アパレル、インテリア、コスメなど、分野別にトレンドカラーが選定され、業界のプロフェッショナルがその選定過程に関わっています。これらの情報は、各業界の製品開発やマーケティング戦略に活用されています。

季刊誌『流行色』

『流行色』は、JAFCAが発行するカラー専門誌です。最新のトレンド情報に加え、世界的なデザイナーコレクションの情報や、市場分析、展示会の動向など、カラーに関する多様な情報を掲載しています。業界のプロフェッショナルだけでなく、カラーデザインに興味を持つ幅広い層にとって貴重な情報源となっています。

オートカラーアウォード

オートカラーアウォードは、自動車のカラーデザインにおける創造性と技術革新を表彰するアワードです。優れたデザインを表彰することで、自動車業界におけるカラーデザインの進化と向上に貢献しています。

JAFCAの歴史

JAFCAは1953年に設立され、以来、日本の色彩文化の発展に貢献してきました。設立当初から、国際的な視点を取り入れ、日本の市場に合わせたカラートレンド情報を発信し続けています。日本のカラーデザイン業界における重要な役割を担い、今後も日本の色彩文化をリードしていくことが期待されています。

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