日本貸金業協会

日本貸金業協会

日本貸金業協会（にほんかしきんぎょうきょうかい、英: Japan Financial Service Association）は、貸金業を運営する企業や団体を対象とした業界団体です。この協会は、事業者金融、消費者金融、クレジットカード会社、信販会社、質屋、リース会社など、さまざまな貸金業者が所属しており、貸金業法に基づいて設立された唯一の自主規制機関です。

設立の経緯

日本貸金業協会は、貸金業法の改正前には「旧貸金業規制法25条」に基づいて、各都道府県ごとに一つの貸金業協会が社団法人として存在していました。この各都道府県の貸金業協会を連合していたのが、「全国貸金業協会連合会」です。

しかし、2007年の貸金業法改正に伴い、全国貸金業協会連合会は解散し、その翌日に新たに「日本貸金業協会」が設立されました。この設立は、改正貸金業法第26条第1項及び第2項に基づく内閣総理大臣の認可を受けた法人としてのものであり、これにより全国の都道府県貸金業協会も同時に解散しました。当初、これらの協会の事務所は日本貸金業協会の支部として機能しました。

業務の内容と権限

新しく設立された日本貸金業協会は、貸金業者に対する指導、監督、監査の権限を強化しました。また、協会の監督に従わない場合に適用される罰則も強化され、過怠金が最大3000万円、特に悪質なケースでは1億円に達することもあります。

この協会は、貸金業者向けに詳細な社内規程用のガイドラインを提供し、貸金業法よりも厳格な基準での指導を行っています。さらに、金融庁の指定を受けて、2010年10月1日より、金融関連のトラブル解決を迅速に進めるための金融ADR（裁判外紛争解決手続）制度を導入しています。

まとめ

日本貸金業協会は、消費者や企業のために、貸金業の健全性を保つための重要な役割を果たしています。持続可能な金融環境を整えるために、厳格な規制やガイドラインの提供により、業界の信頼性向上を目指しています。また、トラブル解決機能を提供することで、利用者が安心して金融サービスを利用できるように取り組んでいます。今後も日本貸金業協会は、業界全体の発展と利用者の保護のために、その活動を続けていくでしょう。

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