日隈モンテル

日隈モンテルの挑戦

日隈モンテル（ひぐま モンテル）は、沖縄県北谷町出身のプロ野球選手で、2020年から埼玉西武ライオンズに所属しています。彼の兄・ジュリアスも元プロ野球選手で、モンテルは幼少期から兄の影響を受け、野球の道を選びました。彼の背景やキャリア、人間性について詳しく見ていきましょう。

プロ入り前の経歴

モンテルは、3歳の時に兄と同じ少年野球チーム「生野シルバーヤンキース」に入団し、野球を始めました。その後、桑江中学校では 「大矢ベースボールクラブ」でプレーし、110メートルハードル走にも取り組みました。中学時代は二塁手というポジションで活躍していましたが、高校では金光大阪高校に進学し、2年生の冬に野手から投手へ転向します。体の成長に伴い、急激な成長痛に悩まされ、最終的には高校3年間でベンチ入りすら叶いませんでした。

高校卒業後は会社員として働きましたが、2018年にはOBC高島に入団し、選手としてのキャリアを再スタートさせました。このチームでは投手として登録されましたが、交流試合で代打として出場。ここで「二刀流」としての才能を見せつけましたが、怪我に悩まされることが多かったです。

琉球ブルーオーシャンズでの成長

2019年11月、沖縄に新しくできるプロ野球チーム「琉球ブルーオーシャンズ」のトライアウトに参加し、合格を果たしチームに加入します。琉球での初実戦は2020年2月、中国の北京タイガースとの練習試合での先発登板でした。彼は3回を投げて2安打無失点と素晴らしい成績を残しました。

2021年には兄・ジュリアスも琉球に入団しましたが、チームは新型コロナウイルスの影響で活動休止となり、結局モンテルは9月にチームからの自主退団を決意します。琉球では11試合に登板し、防御率が14.46と苦しいシーズンとなりました。

徳島インディゴソックスでの新たな挑戦

琉球退団後、モンテルは引退も覚悟していましたが、兄からの励ましを受けて再起する決意を固めます。2022年には徳島インディゴソックスに加入。このシーズンでは投手から野手へと転向し、7月からは外野手としてプレーしました。俊足を活かし、最終的には26試合に出場し、打率.247、13盗塁の成績を残しました。

西武ライオンズへの加入

2022年10月、埼玉西武ライオンズから育成ドラフトで指名を受け、晴れてプロの世界へ戻ります。2023年からは登録名を「モンテル」とし、プロ初の公式戦で安打を記録しました。彼の持ち味はその圧倒的な身体能力と俊足であり、打撃でも広角に打ち分ける長打力を発揮しています。

選手としての特長

モンテルはその身体能力に自信を持つ選手であり、特に足の速さは他の選手と比べても際立っています。また、投手としても147km/hのストレートを投げる能力を持ち、腕の振りと変わらないスライダーが持ち味です。しかし、送球面では適応が求められています。

人物像

アメリカ人の父と日本人の母を持つ彼は、兄の存在が自らの成長に大きな影響を与えました。「盛り上げ隊長」としての性格を持ち、目標に対しての熱意が感じられます。モンテルはこの先のプロ野球人生において、更なる成長と成功を目指しています。

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