晩餐会

晩餐会について

晩餐会（ばんさんかい）は、夕食時に開催される正式な宴会の一種で、特に正餐（ディナー）を提供することが特徴です。このイベントは、甫守謹吾の見解によれば、敬意を表するためや祝賀などの目的で行われることが多く、宴会において最も厳粛で格式のある形式です。そのため、儀礼や礼儀作法が重視されます。

日時の設定

晩餐会を開催する際、招待状は主催者である夫婦の連名で作成されます。また、宛名も夫婦の連名で記載し、日時は日本では午後5時または6時頃が一般的です。特に主賓として招く方には、直接訪問し事前に参加の意思を確認してから、日時を正式に決定します。決まった後には、改めて正式な招待状を送付するのが習わしです。

招待状は欧文の場合、三人称を用いて記され、参加可否の返答が求められますが、返信用はがきは同封されない点に注意が必要です。また、特にクリスチャンにおいては金曜日や13日、また人数が13人になることを避けるのも一般的です。正餐の時間は通常、午後7時から8時に設定されます。

服装の規定

晩餐会では服装も厳密に規定されており、主催者は基本的にゲストよりも派手な装いをしないようにします。一方で、ゲストは主催者の装いよりも簡素であってはなりません。服装について特別な指定がある場合は、それに従う必要があります。

一般的な正式な場では、男性は燕尾服やシルクハットを、女性はローブ・デコルテを着用するとされています。私的な場合においては、女性が白襟の紋付を着ることも許容されていますが、略式で問題ない場合には、男性はタキシードや禅服、女性はディナードレスやセミイブニングドレスが適切とされます。なお、日本では夜間にモーニングやローブ・モンタント、ビジッティングドレスを着ることも許可されています。

席次の配置

晩餐会の席次の配置は、主催者が十分に配慮すべき事柄です。席次表は食堂の入口に用意し、多人数の場合には来賓ごとに異なる表を設けることが望ましいとされます。主催者の夫婦は、定刻の30分前に待合室の入口でゲストをお出迎えし、来客中には主たる隣席者が相互に知らない間柄である場合、主催者または主婦が紹介をする役割を担います。

食堂の準備が整った際には、主催者の夫婦がゲストを案内し、共に食堂に入ることになります。こうした配慮が、晩餐会をより一層特別なものにするのです。

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