月刊キスカ

月刊キスカ：グラビアと漫画が融合した青年誌

2014年2月号に創刊し、2022年1月号で休刊した「月刊キスカ」は、竹書房が発行していた青年向け漫画雑誌です。姉妹誌である『近代麻雀オリジナル』のリニューアルに伴い誕生しました。誌名は、雑誌のコンセプトである「読めば気分スカッ！とする」を略したものです。

創刊当初は、多様なジャンルの漫画作品が掲載されていましたが、女性キャラクターを前面に押し出した作品が多くを占めていました。創刊号から3月号までは漫画作品が表紙を飾っていましたが、その後は竹書房が発売するDVD作品と連動したグラビアアイドルが表紙を飾るようになります。2015年1月号からは、毎号ダイジェストDVDが付属するようになり、読者にとって大きな魅力となりました。

付録DVDに収録されていたオリジナルコンテンツは、2017年8月25日に『月刊キスカ掲載アイドル「新人アイドル面接」』としてパッケージ化され、雑誌の枠を超えた展開も見せています。

「月刊キスカ」は、漫画とグラビアアイドルという異なる要素を融合させた、他に類を見ない雑誌でした。B5判中綴じという判型も特徴的で、多くの読者から親しまれていました。

2021年12月、2022年1月号が最終号であることが発表され、2022年1月8日に休刊となりました。連載作品は、竹書房が運営するWEBコミックサイト『WEBコミックガンマぷらす』と『WEBコミックガンマ』に移籍し、休刊後も作品は継続して配信されています。

価格に関しては、2014年5月号から2019年9月号、そして2021年5月号からは「特別定価」と表記されていました。これは、特集内容や付録によって価格が変動していたことを示しています。

編集長は創刊号から真銅努氏が務めていました。掲載作品は多岐に渡り、多くの漫画家たちが作品を発表しました。中には、本誌に移籍する前に実写映画化された作品もあります。例えば、『寄性獣医・鈴音』などが挙げられます。

「月刊キスカ」は、その独特のコンセプトと、漫画とグラビアの融合という斬新な試みによって、多くの読者から支持されました。休刊後も、掲載作品はWEB上で継続されており、その影響力は現在も残っています。公式ウェブサイトや公式Twitterアカウント（現X）も存在し、多くの情報が発信されていました。

「月刊キスカ」は、単なる漫画雑誌という枠を超えた、独自のエンターテイメント性を持った雑誌でした。その存在は、日本の漫画雑誌史において、重要な一頁を刻んでいると言えるでしょう。

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