有坂北馬

有坂北馬（生没年不詳）は、江戸時代に活躍した浮世絵師です。

来歴

『浮世絵師伝』によると、蹄斎北馬の子であり、俗称は源兵衛とされています。「北馬」の名は二代目であり、初代である蹄斎北馬が弘化元年（1844年）8月に亡くなった後、源兵衛が北馬を名乗ったと考えられています。作画期は弘化から嘉永の頃と推定されています。

作品

有坂北馬の作品は多くはありませんが、肉筆画がいくつか確認されています。代表的な作品として、以下のものが挙げられます。

「月下美人図」：プーシキン美術館所蔵
「文書く花魁図」：プーシキン美術館所蔵

これらの作品は、繊細な筆致と色彩で描かれており、当時の風俗や文化を伝える貴重な資料となっています。

参考文献

井上和雄編『浮世絵師伝』渡辺版画店、1931年
日本浮世絵協会編『原色浮世絵大百科事典』（第2巻）大修館書店、1982年
* 国際日本文化研究センター編『海外日本美術調査プロジェクト報告1　プーシキン美術館所蔵日本美術品図録』国際日本文化研究センター、1993年

これらの文献は、有坂北馬についてより深く知るための参考となります。

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