杉並区立中央図書館

杉並区立中央図書館

杉並区立中央図書館は、東京都杉並区荻窪3丁目に位置する区立図書館で、杉並区に存在する13の図書館の中で中心的な役割を果たしています。2020年度末の時点で、蔵書数は696,924冊に達し、これは杉並区立図書館全体の蔵書数2,092,868冊の約3分の1を占めています。

歴史

この図書館は1982年10月5日に開館し、杉並区政の50周年を記念する施設として位置づけられています。その開館以前は、現在の杉並区立荻窪体育館の敷地内に「杉並図書館」として存在し、杉並区立公民館と共に利用されていました。2006年には隣接地に「杉並区立読書の森公園」が開園し、その公園内にはインドのデリーに本部を置くガンジー修養所再建トラストから寄贈されたマハトマ・ガンジー像が設置されています。

2013年度からは、館内の運営を民間の図書館流通センターに委託しました。2019年4月1日からは改修工事を開始し、2020年9月5日にリニューアルオープンしました。この際、1階にあった児童図書室は2階に移動され、より充実したスペースが提供されています。2022年には、新型コロナウイルスの影響で、柿木図書館、高円寺図書館、西荻図書館の3館が一時休館となりました。

施設概要

杉並区立中央図書館の敷地面積は5,097.84平方メートルで、延床面積は4,397.14平方メートルです。構造は鉄筋コンクリート造で、地下1階と地上2階建てとなっています。身障者用駐車場や駐輪場も完備されており、館内にはエレベーターや多目的トイレも設置されています。

館内施設

• - 1階: OPAC（オンライン蔵書目録）、一般開架コーナー、参考図書室、カウンター、事務室、多目的トイレ、カフェなどがあります。参考図書室や杉並資料室には入室時に手荷物をロッカーに預ける必要があります。また、館内にはコピー機があり、必要に応じて著作権法内での複写も可能です。
• - 2階: 視聴覚障害者サービス室、児童図書、会議室、調べものコーナーがあり、COM（コンセント）や有線LANも完備されています。会議室は予約が必要ですが、予約がない場合は一般開放されています。
• - 地下1階: 雑誌コーナー、新聞コーナー、保存書庫、視聴覚ホールなどの施設があります。

アクセス

この図書館へのアクセスは非常に良好です。JR中央線および東京メトロの荻窪駅から南口を出て徒歩約10分、阿佐ケ谷駅からは徒歩約15分、南阿佐ケ谷駅からは徒歩約10分で到着します。また、西武バスや関東バスの「天沼」停留所も近く、徒歩3分ほどでアクセス可能です。

まとめ

杉並区立中央図書館は、地域に根付いた文化と教育の拠点として、長い歴史を持つ重要な施設です。利用者のニーズに対応したサービスや設備の充実を図りながら、今後も地域社会に貢献していくことでしょう。

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