杉本和巳

杉本 和巳（すぎもと かずみ）

杉本和巳は、日本の政治家であり、日本維新の会に所属する衆議院議員として現在まで4期を務めています。彼は愛知県第10区の選出で、その中で代議士会会長、外務委員会理事、沖縄及び北方問題に関する特別委員会理事など、多様な役職を歴任しています。

来歴と人物

杉本は1960年9月17日、東京都文京区千駄木に生まれました。早稲田実業学校の中等部・高等部を卒業後、早稲田大学の政治経済学部経済学科に進学し、1983年に卒業しました。その後、日本興業銀行に入行し、1991年にはオックスフォード大学大学院、1992年にはハーバード大学ケネディ・スクールで修士課程を修了しました。

銀行でのキャリアを経て、1999年に日本興業銀行に復帰しつつ、2001年まで札幌大学で非常勤講師を務めました。この豊富な学術的背景と実務経験が、政治家としての基盤となりました。

政治家としての歩み

杉本は2004年に民主党から愛知県第10区の総支部長に任命され、2009年には第45回衆議院議員選挙で初当選を果たします。その後、民主党の内部での動きに関与し、消費税増税法案に賛成投票をしたことで議論を呼びました。その後、離党してみんなの党に参加し、さらには日本維新の会へと移籍しました。

2017年と2021年の選挙では、比例代表での当選を果たし、現在は愛知県総支部で代表代行を務めています。特に第三次安倍内閣以降、杉本は安全保障や憲法に関する問題に関与し続けています。

政策と主張

杉本の政策に関するスタンスは多岐にわたります。憲法改正に関しては、「どちらかといえば賛成」としており、9条への自衛隊明記などについては慎重な姿勢を示しています。また、ジェンダー問題にも関心を持ち、選択的夫婦別姓制度や同性婚に賛同する意見を表明しています。

安全保障に関する法律の成立に際しては「どちらとも言えない」としており、新たな法整備においては国の状況を見極めた上で対応していく姿勢があります。原子力発電に関しては、2030年までに原発ゼロを掲げ、今後は依存度を下げる方針を示しています。

政治資金に関する問題

2021年、杉本に関する政治資金の支出が注目され、資金管理団体が特定の支出を行っていたことが報じられました。杉本はこれを「報告書に計上すべきでなかった」と主張し、収支報告書の訂正を予定しています。

総括

杉本和巳は、日本の政治の舞台で広範な経験を積み重ね、さまざまな政策に取り組んできた政治家です。彼の動向は、今後の日本の政策形成に影響を与え続けることでしょう。

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