東京スタイル

株式会社東京スタイルの概要

株式会社東京スタイルは、東京都渋谷区に本社を構える日本のアパレルメーカーです。設立は1949年に遡り、当初は「東京縫製株式会社」という名称でしたが、1950年には現在の「株式会社東京スタイル」に商号が変更されました。これにより長い歴史を持つ企業としてのスタートを切りました。

歴史的な沿革

東京スタイルは、1975年に東京証券取引所の2部に上場し、1977年には1部指定に昇格しました。これにより、企業の知名度と信頼性が大きく向上しました。
その後、2008年には子会社として「スピックインターナショナル」を設立し、さらなる事業拡張を図りました。

しかし、2011年に1部上場が廃止され、サンエー・インターナショナルとの経営統合を行い、共同持株会社「株式会社TSIホールディングス」の設立に至りました。この再編により、東京スタイルは新たなスタートを切ることになりました。

2014年には、株式会社東京スタイル資産管理に商号を変更し、事業も新設分割方式で承継されました。新たに設立された東京スタイルは、TSIホールディングスの直接子会社となり、さらに業容拡大を図ることになります。

事業の移管と現状

残念ながら、2019年には事業をサンエー・インターナショナルに譲渡し、無期限の休眠会社となりました。このため、現在は活動を行っていない状態にあります。過去に展開していたブランドの多くは、同社に移管されています。具体的には、ナチュラルビューティーやピンキー&Dianeなど、人気のあるブランドが存在しましたが、2019年2月にはいくつかのブランドが廃止されました。

主なブランドと関連会社

東京スタイルが手掛けていたブランドには、22オクトーブルやアリスバーリー、ココフク、ナネットレポーなどがあります。これらのブランドは、スタイルやトレンドを反映した商品を提供し、多くの消費者に支持されていました。また、アリスミューなどの派生ブランドも展開され、一時期は多彩な製品群を揃えていました。

残っている関連会社には「パルメル」があり、かつて東京スタイルを支えてきた企業の一つです。また、東京スタイルはかつて、明治神宮野球場のセンターバックスクリーンに広告を掲出していたことでも知られています。

書籍と文化

株式会社東京スタイルに関する歴史は、黒木亮の著書『アパレル興亡』に詳しく記述されています。本書では、東京スタイルをモデルに、アパレル企業と百貨店の興亡が描かれています。これは、多くの業界関係者にとって興味深い資料となっています。

まとめ

東京スタイルは、長い歴史を持つ日本のアパレル企業であり、多くのブランドを展開してきた企業です。しかし、近年は事業をサンエー・インターナショナルに譲渡し、現在は休眠状態にあるなど、変遷の多い企業でもあります。今後の展開に注目が集まります。

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