東京維新の会

東京維新の会の概要

東京維新の会は、日本の東京都における地域政党として2012年に設立され、2013年に解散しました。初めての設立は2012年の9月27日であり、その背景には東京都議会内における新会派「東京維新の会」が存在していました。この政治団体は、日本維新の会の地方支部としての役割を果たすことを目指していました。しかし、設立からわずか1年3か月後に解散する哀しい運命を辿りました。その間の政治的活動や選挙の結果について詳しく見ていきましょう。

創設経緯と憲法無効論の問題

この会の創設は、自民党や民主党を離党した東京都議の3名によるものでした。彼らは9月10日に「東京維新の会」を設立し、その後2012年9月27日に政治団体としての登録を行いました。設立当初は、維新政治塾からの参加者である野田数都議が代表として活動していましたが、当初の理念から転換を余儀なくされました。

特に、2012年10月4日の都議会本会議における大日本帝国憲法復活を求める請願への賛成は、上部組織である日本維新の会との連携を断たれるきっかけになりました。この請願が問題視され、日本維新の会からの連携停止が発表された結果、野田代表は辞任し、山田宏元杉並区長が新代表に選出されました。彼は憲法無効論を否定し、改憲を目指して連携を回復することとなります。

選挙における活動成果

東京維新の会は、設立後すぐに選挙活動に着手しました。2012年1[[2月]]16日には第46回総選挙が行われ、山田代表と野田前代表は公認候補として出馬しました。結果として、両名は小選挙区では敗れましたが、山田代表は比例東京ブロックで復活当選を果たしました。また、同日に行われた都知事選では、猪瀬直樹が推薦候補として当選しました。

その後、彼らは2013年6月の都議選に向けた活動を進めましたが、前述のように日本維新の会の東京支部、「維新東京支部」が発足したことに伴い、東京維新の会としての独立性を失いました。彼らは34人の候補者を擁立しましたが、結果は惨敗。最終的に当選したのは2名にとどまり、組織名も日本維新の会東京都議団に変更されました。

解散の経緯とその後の動向

東京維新の会は、2013年1[[2月]]2日に東京都選挙管理委員会に解散届を提出し、その活動に終止符を打ちました。解散に至る背景には、都議選での大敗があったことは否めません。また、解散後、元都議の2名は、日本維新の会東京都議団に所属を続け、新たに「結いと維新」という院内会派を結成しました。さらに、元代表の山田は、次世代の党結党に参加し、2016年に自民党から参院選で当選を果たします。

解散から数年後、東京維新の会の名を冠した新たな団体が再編成されましたが、旧東京維新との直系の関係はありませんでした。

最後に

東京維新の会は、その短い歴史の中で多くの政治的議論を引き起こしました。特に国政への影響力を及ぼした日本維新の会との関係性や、憲法無効論を通じた注目度は今も語られることがあります。この地域政党の活動は、東京都内外での政治の変化を示す一つの指標とも言えるでしょう。今後もその影響を受けた政治家たちによる活動は続いていくことが期待されます。

もう一度検索