東京都立産業技術研究センター

東京都立産業技術研究センター

東京都立産業技術研究センター（都産技研）は、東京都が設立した公設の試験研究機関で、産業技術に関する試験や研究、普及活動、そして技術支援を行っています。このセンターの主な目的は、東京都内の中小企業の振興を図ることであり、その結果として都民の生活の向上へ貢献することです。

沿革

東京都立産業技術研究センターの前身は、1921年に設立された東京府立東京商工奨励館です。これを起源に、幾つかの機関が設立・統合を重ね、現在の形に至りました。具体的には、1924年に東京市電気研究所、1927年には東京府立染織試験場、さらに1959年には東京都立アイソトープ総合研究所が設立されました。

1970年には東京都立工業奨励館と東京都電気研究所が統合し、東京都立工業技術センターが設立されました。その後、1997年には東京都立工業技術センターと東京都立アイソトープ総合研究所が統合され、東京都立産業技術研究所が誕生しました。

2000年には東京都立繊維工業試験場との統合が行われ、2006年には地方独立行政法人への移行を経て、現在の名称である東京都立産業技術研究センターが設立されました。

2010年には多摩テクノプラザが開設され、2011年には本部が江東区青海に移転しました。2021年には東京都立食品技術センターとの統合を果たし、設立100周年を迎えました。

所在地

• - 本部: 東京都江東区青海2丁目4-10
• - 多摩テクノプラザ: 東京都昭島市東町3丁目6-1
• - 城東支所: 東京都葛飾区青戸7丁目2-5（現在休館中）
• - 城南支所: 東京都大田区南蒲田1丁目20-20
• - 墨田支所: 東京都墨田区横網1丁目6-1
• - 食品技術センター: 東京都千代田区神田佐久間町1丁目9
• - バンコク支所: タイ バンコク Rama IV Road Klongtoei

関連人物

このセンターに関連する有名な人物には、井上貞蔵（元東京商工奨励館館長）、古賀逸策（元職員、東京大学・東京工業大学名誉教授）、横山幸雄（3Dものづくり担当）などがいます。特に横山氏は、3Dプリンターを使用してバイオリンを製作する活動を行っており、その成果は業界内外で注目されています。

関連項目

• - 青海
• - 臨海副都心

このように、東京都立産業技術研究センターは伝統ある機関であり、現代の技術革新や中小企業の支援活動において重要な役割を果たしています。

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