東急リアル・エステート投資法人

東急リアル・エステート投資法人：概要と歴史

東急リアル・エステート投資法人は、東京都渋谷区に拠点を置く投資法人であり、東京証券取引所に上場しているJ-REITです。東急グループがその主要スポンサーとなり、資産運用はグループ会社の東急リアル・エステート・インベストメント・マネジメントが行っています。

2003年の設立当初は、東急電鉄と東急不動産の2社がスポンサーでしたが、2011年には東急不動産が別途投資法人を設立したことに伴い、東急電鉄（現・東急）が単独スポンサーとなりました。この体制変更により、東急グループによる一層の戦略的な不動産運用体制が構築されたと言えるでしょう。

設立から上場、そして成長

2003年の設立は、投資信託法に基づき行われ、同年9月には東京証券取引所への上場を果たしました。上場と同時に、国内外の投資家に向けた投資口の募集を開始し、資産運用の本格展開が始まりました。

設立から上場までの道のりは、以下の通りです。

2003年6月18日: 設立企画人（東急リアル・エステート・インベストメント・マネジメント）による設立届出
2003年6月20日: 投資法人設立登記
2003年6月23日: 投資法人の登録申請
2003年7月18日: 投資法人の登録完了
* 2003年9月10日: 投資口発行と東京証券取引所への上場、資産運用開始

その後も、2004年、2005年には複数回に渡り、新規投資口の発行を実施し、事業規模の拡大を図っています。これらの新規発行は、公募と第三者割当の両方で行われ、市場の状況に応じて柔軟に対応してきたことがわかります。

堅実なポートフォリオと主要物件

2020年11月末時点での保有物件数は32物件、取得価額の合計は2411億1400万円に上ります。多様な不動産をバランスよく保有することで、リスク分散と安定的な収益確保を目指していると考えられます。

具体的な物件としては、世田谷ビジネススクエアや湘南モールフィルの底地などが挙げられます。これらの物件は、それぞれ高い立地条件や収益性を有しており、投資法人のポートフォリオの中核を担っていると言えるでしょう。 これ以外にも、オフィスビル、商業施設、住宅など幅広い不動産を保有し、多角的な事業展開を行っていることがうかがえます。

今後の展望

東急リアル・エステート投資法人は、東急グループの強固な支援と、経験豊富な運用チームによって支えられています。今後も、安定的な収益の確保と、ポートフォリオの更なる充実を目指し、成長を続けることが期待されます。不動産市場の動向を的確に捉え、戦略的な投資判断を継続することで、投資家の期待に応えていくことが重要となるでしょう。 また、ESG投資への対応など、社会的な責任を果たしていく姿勢も、今後の成長に繋がる重要な要素となるでしょう。

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