東急不動産

東急不動産株式会社の概要

東急不動産株式会社（TOKYU LAND CORPORATION）は、東京都渋谷区道玄坂に本社を構える日本の大手不動産会社です。本社は東急グループの一員であり、東急不動産ホールディングスの傘下にあります。業界内では、三井不動産、三菱地所、住友不動産に次ぎ、総合不動産業者として第4位に位置しています。特に、東京23区を中心に約100棟のオフィスビルを所有し、渋谷には本社があり、東急グループの核心的な拠点となっています。

企業の歴史と成り立ち

この会社のルーツは、1918年に設立された田園都市株式会社にまで遡ります。1953年に東京急行電鉄株式会社が不動産部門を分離し、独立した事業体として東急不動産が設立されました。その後、1956年には東京証券取引所の市場第二部に上場し、1959年には建設業を子会社に譲渡しました。1970年代からは、マンションや戸建て住宅の開発に注力するようになり、さまざまな事業を展開してきました。

事業の多角化

東急不動産は、住宅、オフィス、商業施設、リゾート、資産活用、海外事業などの幅広い領域で事業を展開しています。特に、都心5区（千代田区、港区、中央区、新宿区、渋谷区）での開発が主な焦点であり、近年はリゾート地や海外においても積極的に展開しています。再開発事業にも力を入れており、2008年からの3年間で5000億円を投じたオフィスビルや商業施設の開発がその一例です。

主な開発プロジェクト

近年の著名なプロジェクトには、サスティナブルな商業施設「東急プラザ銀座」が挙げられます。これは、銀座東芝ビルを解体し、2016年に開業されました。この施設には免税店や店舗が120軒集まっており、国内外の観光客をターゲットにした新たな商業拠点となっています。

また、二子玉川再開発プロジェクトも重要な開発の一つであり、幅広い規模での市街地再開発が進行中です。ここでは商業施設や高層マンションが建設され、2007年には第一期工事が着工されました。

グループとの関係性

東急不動産は、電鉄系の不動産会社として存在しており、東急グループ内での役割が明確に分かれています。グループ内の他の企業では、地域密着型の開発や収益運用が主な焦点となっている一方で、東急不動産は高競争力のある都心開発を手掛けています。

結論

東急不動産株式会社は、その堅実な歴史と豊富な経験を背景に、様々な不動産事業を展開している企業です。今後も、都市開発、リゾート施設の構築、商業施設の拡大といった分野でさらなる成長が期待されています。時代の変化に柔軟に対応し、持続可能な社会構築にも貢献する企業として、今後の動向に注目が集まります。

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